また出会う日までforever

ニチャアとするレイジに不安感を覚えたハルはもう全てが嫌な気がした。自分もニーヤも生き残る方法を考えた。

「レイジ。ちょっとニーヤと話をしたいからその辺散歩してくるね。」

「ニーヤは怪我してるルルル。行かないほうが良くないかカカカ?」なにかに取り憑かれてるような口調なのでさらに外に出たくなる。「大丈夫だって。じゃあ行ってくる。」

「ニーヤ少し話があるんだ。外へ来てくれないか?」

「話があるって何よ?とりあえず行くけど。」

 「こんなとこいちゃだめだ。俺たち生きられないよ。一旦日本に逃げないか?」とハルが逃亡を誘った。そして、ニーヤが言う。

「でも、今は行き来できないんでしょ?」


「行き来...できる...と思う。いや、できた。俺はそうやってデイモンドにやってきた。俺が叫んだらファスナーみたいなゲートが出てきて...そうやってここに来た。だから、行き来はできるはずだ。早く逃げようこんなとこ。」

「そうね。今は私達の命が最優先。それでいいんじゃないかな。」

「よし、分かった。またゲートを出現させられるように頑張るよ。」

-2日後-

「うおりゃぁぁぁぁぁ!」と叫び続けたその瞬間!ハルは吹き飛んだ。何が起こったのか分からなかったが状況はすぐに理解した。

「ニーヤ!!遂にやったよ!ゲートを出せたんだよ!早速中に入ろう。」

「分かった。ありがとう。」と寂しそうに返した。

 ハルとニーヤは手を繋いだまま一緒にゲートに入ろうとした。その瞬間!レイジがニーヤをの手を握ったのだ。ハルは体が半分ゲートに入っているので外に出ることができない。

「せめて女は残れよヨヨヨ。」と狂ったようにレイジが言う。「し、四岩烈光」と言いハルがレイジを吹き飛ばした。しかし、間に合わなかった。ゲートが閉じてきていた。

ゲートの中からハルがニーヤに手を伸ばす。

その行為も虚しくゲートは閉じてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る