戻ってきてあなたの国に
ゲートから放り出され日本に着くことができたけど、ニーヤも連れいていくことができなかった。レイジのせいで、またニーヤと生き別れてしまった。
仕方なく周りを見渡すと、そこはかつて自分が住んでいた家だ。懐かしさと寂しさで思いっきり走った。家の中に入るとばあちゃんが座っていた。
「おかえり。」 その一言でハルは泣き崩れた。
「ばあちゃんごめん。遠くに行っててごめんなさい。」とばあちゃんを抱きしめた。
「何があったんだい?ばあちゃんに言ってごらん?」
「悲しいことがあった。友達と生き別れたしまたかもしれない。」
「そうなのかい。辛かったね。めちゃくちゃ心配したよ。もう姿が見れないかと思ったよ。わしだってこの先長くないんだからあんまりハルのこと見れないよ。」とばあちゃんが言う。
「悪いけど、俺助けに行かないといけない人がいるんだ。ばあちゃん...」
「救える人ができたってことはとてもいいことじゃ。ハル、気分直しに美術館に行ってみてはどうだい?老人会で「これ、よかったらどうぞ。」って貰ったんだよ。あまり美術館に行ったことがないハルは興味が湧いてきた。「そうだね。ありがとう。行ってみるよ。」
「ばあちゃん!久しぶりに”あれ”食べたい!」
「”あれ”ね久しぶりだね。」
小柄なばあちゃんが作るたこ焼きはとてもギャップがあり、美味しかった。
腹を膨らましバスで美術館へ行くことにした。
10分後-
美術館に着き、チケットを切ってもらう。「楽しんで。」とチケットを切った男が言った。
美術館をまわっていると、モナリザに目が入った。じっと、モナリザを見つめる。モナリザの右手に何か文字が書いてあった。とても小さく、普通の人なら見逃してしまいそうだ。見つめているとあることに気が付いた。
「crying girl」そう書いていたのだ。日本語に直すと「泣いてる少女」そう読めたのだ。
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