2、自分の実力が気になりだした

なろうは創作から離れてからもアカウントを持ち続けていて、執筆もこちらのフォームから行っていたのですが、いざ公開の段になって、ふと興味が湧いたのです。

そして、試しにカクヨムも使ってみるか、と。


まあそんなわけで書き始めた異世界ファンタジーの一部を、カクヨムとなろうに同時公開を始めました。

ちなみにこの時点で、私結構楽しくなってきてます。


「小説書くの楽しい」


そう、楽しい。とても楽しい。

そしてこの辺りから、私はちょっと前のめりになりだした。

復職もして、回復の兆しも現れ始めていたのだと思います。

目標に向かって走り出したい気すらしてきた。

じゃあまずは、その目標の設定です。


カクヨムのロイヤリティ・プログラムについて調べてみたり、会社の就業規則を舐めるように読んで「副業」について調べ始めたのはこの頃です。

何かしたいし、金が欲しい。


このカクヨムのプログラム、上位の人々の中には家賃程度の収入を得ている人もいるらしい。


ほほう。


最早、今まで築いたキャリアは失ったも同然。

働き続けることはするけど、それだけではない「何か」が私には必要で、それが楽しいに越したことはない。

私は今、小説書くのがすごく楽しい。

そしてカクヨムには副収入を得ることが可能なプログラムが用意されている。

副収入、いいねえ。いい響きだねえ。


いいだろう。やってやろうじゃないか。

カクヨムで、てっぺんとったる!


はい。

しかしそこはそう、ここでカクヨムを始めた大抵の皆さんがぶつかる壁に私もぶつかりました。


「全然読まれないじゃん!」


今思えば、私には少々驕りがありました。

個人サイト時代、当時はリンクを辿ってサイトに辿り着く、という時代です。

開設早々に幸運にも大手のサイトさんに相互リンクを貼って貰い、さらには当時のWEB小説界隈でわりと注目されたイベントにスタッフとして参加。この上ない宣伝効果でした。

読まれない、ということを私は経験していなかったのです。


なるほど、本当に読まれないんだな……。


ちょっと想定外の読まれなさだったわ。しょんぼりしました。

ですが、まあそこはそれ。目標は家賃程度の収入を得ることなので、じゃあそのために何をすべきか考えましょう。

と、わりと素早く切り替えました。


一番手っ取り早いのは、読者ニーズに合わせ読まれている上位作品の模倣、と云えば聞こえが悪いけどつまるところトレンドに乗っかる、ということです。

トレンドにのっかった作品を書き、読まれるための効果的な宣伝活動をする。


ためしにトレンドにちょっとのっかった読み切りの短編をひとつ書いて公開してみました。悪役令嬢ゲーム世界に転生的なやつ。

結果はなかなか興味深い、顕著なものでした。

カクヨムにおいて何の実績もない固定読者を持たない私の作品でも、宣伝も何もせずにPVが稼げるようだ。


さて、ここまで考えたところで、一回落ち着いてさらに考えてみることにしました。

目的達成のための取っ掛かりは見つけた。

とりあえず何をすべきかは見えている。何をどうしたらいいのかさっぱりわからくて途方に暮れる、みたいなことはない。


だがしかし、このまま突き進むべきか否か。


私が今楽しんでるのは、第一に小説を書くこと。

カクヨムの攻略もある程度楽しめるだろうけど、たぶん数字を追いかけることになるだろうし、トレンドに沿って本意ではないものを書くことになる。

読者を得るために、フォロワーと評価を稼ぐことをする必要もある。

すぐに結果を出せるようなことではないだろうから、年単位、ライフワークとしてがっつり本気で取り組む必要がある。

意義は見出せる。ある程度楽しめるはず。でも。


うん、たぶん持って三か月ってとこ。

おそらく、数字を追いかける、って時点で私のやる気がそこまで持続しない。


さて、ではどうする?


と、ここで私の視界に写ったのが、カクヨムのとある中編コンテストの告知。


コンテストで選考通過したら、結構宣伝になるよな……。

ただ、コンテストはもちろん編集部も絡んでくる。カクヨムのランキングをどうこう言うのとは根本的に異なる。

本気で小説が書けてないといけないやつ……。


いや、そもそも私ってどれくらいのものが書けてるんだろう……?

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