自分が到達できる一番高いところを目指して全力疾走する私のはなし

ヨシコ

1、とりあえず小説を書き始めた

こちら創作論ではありません。

あくまで私が何をどう考えてカクヨムを使用し、小説を書いているのか、という話であり、その果ての決意表明です。


「知らんがな」ってなると思います。


そんでもって期間限定での公開になります。


現在私はカクヨムで楽しく活動しつつ、公募にも出しています。あるいは出そうとしている。

私が商業デビューを決めたら、決まった時点でこのエッセイは即取り下げます。

今これを書いてる時点でそんな気配は微塵もありませんけど。

永遠に公開のままだったらお察しください。


とにかく期間限定の公開です。




私は基本的に「身の程」などというものは弁えません。

そんなものを考えていたら何もできない。身の程なんてクソ喰らえだ。


歳を重ねると、その分どんどん腰が重くなっていくのを感じます。

自分に対する言い訳ばっかり達者になっていく。

それでも何かを成そうという時「これからの人生の中で今この瞬間が一番若い」ということを念頭に置いてます。


この先を読んだところで得るものがあるかは分かりませんが、それでもよろしければどうぞ。




◇◆◇◆




執筆歴は長いです。

最初に書いていたのは、絵本。

絵本だから描く、の方が正解かですかね。

とにかく何かしら描いたり書いたりしてました。


そしてWEB小説全盛の時代、個人サイトを作ってそこで小説を公開してました。

今思えば拙いものではありますが、大手のサイトさんと相互して貰ったり、界隈であったちょっとしたイベントにスタッフとして参加したり、なかなか楽しく創作活動していました。

感想をもらったり、リレー小説書いたり。ツイッター上で漫才したり。ゲームしてだべったり。


それもだんだん執筆の手が止まり、サイトは閉鎖し、いつしか買ってきた小説本を読み漁るだけの人になりました。

ただ、それでもずっとお話のネタを転がして、ごく稀に小説を書いてみる、ぐらいのことはしていたのです。


目指したのは、大好きな指輪物語の作者、トールキン教授。


好きなもの全部詰め込んで渾身の異世界ファンタジーを、人生で一作だけ書き上げるんだ、とか考えていました。


っていう、妄想過多ではあるものの、どっちかと言えば仕事人間。

「てっぺんとったる!」とか思ってごりごり働いていました。


美術系の専門学校を卒業して、就職をして、なかなかに黒い働き方をして、役職が付いたりキャリアアップを目指して転職をしてみたり、いわゆる「バリキャリ」的なものを目指してもりもり働いていました。

業界的にアレなんで、給料少ないんですけどね。くそう。


で、ある日ぽっきり折れました。

詳細は省きますが、三か月ほど休職し、病院へ行って薬を飲んで、っていう感じです。

復職はしましたが、それまでと同じ働き方はできなくなりました。


仕事に対する熱がもう、自分の中のどこを探しても見当たらない。

良い仕事をするために全方位に張り巡らせていたアンテナも、磨いていた感度も、もうない。なくなった。一から構築したいという熱意も意義も見つけられない。


いいからまずはゆっくり休め、と色んな人に言われたけど、焦る気持ちしか湧いてきませんでした。

これからどうやって生きていけばいいのか。

いきなり梯子を外されたような感覚で、何を目指したらいいのか全然分からない。

不安しかない。

私がそれまで目指していたのは「自分が到達できる一番高いところ」です。


休むのはいい。

それが必要なことは、私自身理解できる。

でも、その後は?

休めば休んだだけ、私はもう走れなくなる。

走らないと生きられない。

目標が無いと走れない。


と、そんな鬱屈した気持ちを抱えていた休職中の私は唐突に思ったのです。


「そうだ、小説書こう」


まあ時間を持て余していただけなんですけど。

逃避行動でもありました。

とりあえず見始めたワンス・アポン・ア・タイム全部見ちゃったし、現実と向き合うのに疲れたし、指輪物語ばりの渾身の異世界ファンタジーまだ書いてないし。

一作書き上げて、それでももうにっちもさっちもいかない状況でどうにもなってなかったら、生きるのをそこで止めよう。

そんなことも考えていた気がします。


とにかく書き始めました。

ずっと温めていたキャラクター、創世の神話があって、神様がいて、強かに生きる人がいて、国があって、義務と私欲に揺れる王女が絶望して打ちのめされて、それでも立ち上がって前へ進む話。

好きなものを全部詰めた三部作。


書いたら公開する、が古から染みついる人間なので公開しようとして、ふと考えました。


「カクヨムって、そういえばどんなもんなのかな」

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