【番外編三】生えちゃっ……た……











「はっ!」


 目が、覚めた……視線の先にあるのは、見慣れた天井だ。

 ここは私の……部屋? 今、ベッドの上? じゃあ、朝?


 あれ、私今まで……さっきまで、トイレにいたはず。でも、どうして……

 ……そっか、夢か……!


「そうだよね、あんな……は、生えちゃうなんてね」


 頬をつねる。うん、痛い。ほっと一安心だ。

 我ながら、変な夢を見たものだ。けれど、夢で良かった。そうだよ、あんなのが生えたりとか、ルリーちゃんやナタリアちゃんにはアレが見えてたなんて、他にもいろいろ現実的じゃなさすぎる。


 夢で笑い話だ。

 ただ、これが人に話せる類いの話じゃないのは残念だ。笑い話として、誰かと共有することもできない。だって、生えちゃった夢を見ただなんて、恥ずかしすぎるよ。


 なにはともあれ、夢で安心したよ。うん。

 夢の内容とは反転して、なんでか寝起きの気分はいい。今日はいい日になりそうだ……と感じる。うんと伸びをしながら、ゆっくりと起き上がる。



 ……むずっ



「……ん?」


 ふと下半身に、違和感を感じた。


 …………本当に夢、だったんだよね?



 ――――――



 以上、エイプリルフール企画で書いたものでした!

 学園でのわちゃわちゃやってたノリも、懐かしく感じていただければいいなと! まあほぼエランちゃんが一人で騒いでいただけですが。

 あくまでもエイプリルフールものなので、こんな展開はありません! 多分。


 それでは引き続き、本編をよろしくお願いいたします!

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