わたしがアマチュア作家になるまで

アマチュア作家ってなんだ

 作家って名乗るのが烏滸おこがましいと感じているので、自分がアマチュア作家に相当するという事実から目を背け続けてきた。

 私はインターネッツ字書き妖怪。気がむくままに一次も二次も書きこなすイかれた文章書き。

 そんな自認であったから、あのアマチュア作家ども、と名指しされるようなことがあった時に、まさか自分のことだと思わないし、(アマチュア)作家さんと呼ばれたところで「えっ誰のことですか?」となりかねない。

 だって私は作家以下なので……。インターネッツ字書き妖怪。だってそうじゃないですか?


 と思っていた矢先の、朗報。まぁそれなりで楽しく頑張って書いた小説が優秀賞を取りました。とのご連絡が入る。ホワッツハプン。


 その時私は、ようやく思い出した。(『進撃の巨人』風に)

 「自分がプロではない字書き」つまり「アマチュア」であって、実際のところは「アマチュア作家」と呼ばれる人間に相当することに。

 ヤダヤダ!作家じゃないやい!作家先生はもっとすごい!

と、「受賞作商業化かもしれない」という「かもしれない運動」をしながら駄々をねている。これは「かもしれない運動」の中でもかなりアホな部類に入ると自認する。恵まれている自覚はあるんだけど、妙なプライドがそれを認めたがらない。


 今になってもアマチュアであろうがなんだろうが、作家という肩書きを背負うのは嫌だ。私はインターネッツ字書き妖怪。だって私の作品読んだ人に「なーんだ作家ってこんなもんか」「俺でも書けるじゃん」って思われたくないです。要するに、作家という職業を私の作品でもって、土足で踏むのは嫌です。

 作家先生たちと同じ土俵に立つにはまだまだまだまだ研鑽けんさんが足りません。どうしたらいいですか。みなさん。


 とりあえず賢いヒロインコンテストは書きますが。書きますが……。先生とだけは呼ばないでください。頭が吹っ飛ぶので。私は生涯インターネッツ字書き妖怪です。せめて呼び捨てでアマチュアと呼んで。

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