第6話若葉とお父さん

「はぁはぁ着いた」


若葉は、門限よりも、だいぶ遅れて家に着いた

若葉の家は月草家よりかは立派ではないが、そこそこ大きい家だ


「ただいま」

「若葉遅いじゃないか、お父さん心配して、探しに行こうとしてた所だったんだから」


戸を明け家に入ると、玄関には部屋着姿のお父さんがいた


「ごめんなさい、友達と遊んでたら、遅くなって」

「そうか、分かった、夕飯にしようお母さんも、待ってるから後夕飯食べた後に、少しお父さんの部屋に来なさい、聞きたい事があるんだ」

「うん分かった」


(聞きたいことって何だろう?)


~数十分後~


コンコンコン

「お父さん入っていい?」

「入っていいぞ」


お父さんの部屋は真ん中に足の低いテーブルが置いてあり、お父さんは、テーブルを正面にして、座布団に諏訪って居る

お父さんが座っている側の反対側に座布団が敷いてあった


「その座布団に座りなさい」

「うん」


少し緊張感がこの部屋を渦巻いていた


「それで聞きたい事って何?」

「その事なんだが、今日遊んだ、友達の名前は、月草さんの所の愛梨ちゃんだよな」

「うんそうだけど」

「そうか、それで愛梨ちゃんから何か話を聞かなかったか?」


(それって、多分妖怪の事だよね?どうしよう、ここは正直に言うべきか、それとも、誤魔化すべきか、でも愛梨ちゃんも言った方が良いって言ってたし、ここは正直に言おう)


「うん、聞いたよ」

「ちなみに、どんな話を聞いたんだ?」

「よ、妖怪の事とか家の事とか」

「やっぱり、そうか」


少し考えるお父さん


「もしかして妖怪退治とかして無いよな?」

「いや、してるよ」

「若葉悪いことは言わない、妖怪退治は止めときなさい」

「え?何で?」

「若葉には危険すぎるからだ」

「でも、忍術だって、使えるようになったし」

「若葉、忍術を使えるからと言っても危険度には、余り変わりはない」

「でも!私はやりたいの!」


若葉は、そう言い部屋を出た


「おーい!若葉待ちなさい。はぁ~若葉は僕似だな」


「もうお父さんは、心配してくれるのは、良いけど、娘の意見を尊重してくれても良いと思うけどなー」


一方その頃お父さんは


「さて、若葉に妖怪退治させるなら、あれを渡さないと」

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