第5話若葉と男の人

「もうこんな時間か」


きずくと針は六時を指していた


「そろそろ帰らないと、あーでも刀どうやって、持ってかえろ」

「教えた忍術に無空間に物を仕舞うやつ有ったよね、それ使えば?」

「あっそうか

「忍術無空間収納」」


手に持っていた刀がすっと消えた


「これ本当に便利だよね」

「だね~」


「それじゃあ、帰るね」

「送ろうか?」

「大丈夫」

「そう?じゃあ門のところまで送って上げるね」

「うん!ありがとう」


「お邪魔しました」

「気をつけてね」がちゃん


急いで帰らないと、門限が、、、ん?私は修行の成果で妖気が分かるようになった、だから、近くに妖怪が居るかが、分かる



「妖怪の気配がする」


刀を取り出し、腰に差し入れ抜刀する


どこに居るか周りを見渡す


「後ろか」


後ろを向き刀を構える


もう一度後ろを向き、刀で切り掛かる


(空振りした!)

(はっ!)


横からもうスピードで妖怪が向かって来る


ジャキン


その妖怪は手から大きな鎌が、生えている、いたちだ!

いたちは、一度後ろに下がってこっちに向かってくる


(この妖怪動きが、速い!)


ジャキン キン


(妖怪をかわす事で精一杯で、斬りに行けない!一旦逃げるか、でもすぐ追い付かれるからダメか、かと言ったって守ってても埒があかない)


考えていると妖怪の攻撃が強くなり守りの構えが崩れてしまった


「ヤバッ!」


いたちが、若葉の喉元を切り裂こうと鎌を振り上げた瞬間、どこからか、鎖鎌が飛んで来て、いたちの鎌をぐるぐると巻き上げた


「今だ!そいつを斬れ!」


男の人が助けてくれた


「剣術縦斬り」


いたちは、縦に斬れ、消えていった


「大丈夫?」

「大丈夫ですありがとうございます」


(この人も妖怪退治してるのかな?)


「やべ、ごめんねこれから、俺行かなきゃいけないところが、あるから行くね」

「はい!私も帰らないと」


(あの娘の剣術月草流に、似てたな)

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