第5話 男としての優しさとは?
オレは崩れた。
(アイツ……終わったわ。)
なんとも言えない感情が湧き上がってくる。
オレのせいだよな。やっぱ……
来てから、如何に自分が身勝手だったかを思い知る。
『あきなーーー!!!!』
叫ぶと、ガラッと
『何よ!!何なのよ!!私の勝手でしょ??!』
『辞めろよ!頼むから。痛め付けんな。』
『何が?知った振りしないで!』
『オレは……オレはそんな姿見たくねぇ!』
フンッと鼻で笑いながらも
『辞めろって!!!!』
『実は新しいパパ見つけたの』
『??!は?』
『わたし、パパ活初めてじゃないの。』
『は!!?』
『見せてあげよっか?』
オレは悔やんだ。握りこぶしに力を込めながらも震えていた。
『頼むから。辞めてくれ。』
『見たくねぇ……お前が……』
『じゃあ、上まで上がってきて』
『……。』
下唇を噛み締めながら……こんな時にも宮本さんの顔が思い浮かぶ。
『上がって何すんだ』
『い〜いコト❤するの🎶🎶』
『お前…バカかよ?最低だ』
『アンタに言われたくないわ。』
『アンタ達2人に見せ付けるんだから。アッハッハ!』
ダメだ!ダメだ!オレは……
上着をバサリッッ!!!と振りかざして、オレは思わず声をあげた…
『お前は…お前は……そんなんじゃねぇ!!!』
苦しくなって、涙が出てきて、
哀しくて切なくて、、色んな感情が俺をめちゃくちゃにする。
オレは、走り去った。
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