第5話 男としての優しさとは?

明那あきなが送り付けてきた裏アカ……。


オレは崩れた。

(アイツ……終わったわ。)


なんとも言えない感情が湧き上がってくる。


オレのせいだよな。やっぱ……



明那あきなの部屋の下まで

来てから、如何に自分が身勝手だったかを思い知る。



『あきなーーー!!!!』

叫ぶと、ガラッと明那あきなが可愛いランジェリー姿に身を包みながらも窓を開けた。



『何よ!!何なのよ!!私の勝手でしょ??!』


『辞めろよ!頼むから。痛め付けんな。』


『何が?知った振りしないで!』


『オレは……オレはそんな姿見たくねぇ!』



フンッと鼻で笑いながらも

明那あきなはランジェリー姿を俺にも見せ付けてきた。



『辞めろって!!!!』


『実は新しいパパ見つけたの』




『??!は?』


『わたし、パパ活初めてじゃないの。』


『は!!?』


『見せてあげよっか?』


オレは悔やんだ。握りこぶしに力を込めながらも震えていた。



『頼むから。辞めてくれ。』

『見たくねぇ……お前が……』



『じゃあ、上まで上がってきて』


『……。』

下唇を噛み締めながら……こんな時にも宮本さんの顔が思い浮かぶ。



『上がって何すんだ』


『い〜いコト❤するの🎶🎶』


『お前…バカかよ?最低だ』


『アンタに言われたくないわ。』



『アンタ達2人に見せ付けるんだから。アッハッハ!』


ダメだ!ダメだ!オレは……




上着をバサリッッ!!!と振りかざして、オレは思わず声をあげた…



『お前は…お前は……そんなんじゃねぇ!!!』



苦しくなって、涙が出てきて、

哀しくて切なくて、、色んな感情が俺をめちゃくちゃにする。




明那あきなを残して……



オレは、走り去った。

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