第8話

「では、今日も魔物狩りに行きましょうか。」


「そうだな。」


「早く行こうよ。」


俺たちは魔人と出会った日から、ほぼ毎日アレスと魔物狩りに行っている。最近はBランク、王国の兵士が出動するレベルの魔物でさえ、難なく倒せるようになっていた。その結果、これが今の俺のステータスである。


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ステータス


セルス=アングルス 人族 8歳 Lv29


称号:神の使い


HP:?/?


MP:?/?


筋力:?


俊敏:?


防御:?


器用:?


運 :?


固有スキル:神眼Lv2 神聴Lv2 神の奇跡


通常スキル:すべて


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そう、魔人を倒したことによりレベルが大幅に上がった。あの魔人もなかなかに強かったもんな。それに固有スキルのレベルも上がった。それによって得た効果は以下のとおりである。以下ってなんだ?まあいいや。


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「神眼」




神の目。すべてのものを見通す力を持っている。神を見ることができる。レベルが上昇するにつれて、できることが増える。


レベル1 鑑定のみ


レベル2 +未来予知(1秒後のみ)




「神聴」




神の耳。すべての音を聞き分けることができる。神の声を聞くことができる。レベルが上昇するにつれて、できることが増える。


レベル1 半径100mにいる親しいものがいる位置(人ののみ)


レベル2 半径100mにいる人の位置と会話




「神の奇跡」




神の奇跡を再現することができる。神からの寵愛を受けし者に与えられる。運にかかわることはすべて思い通りになる。神の血筋を継ぐ者からの好感度をアップさせる。


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神眼のレベルが上がったことにより未来予知ができるようになった。1秒後って言ってもなかなかチートだ。不意打ちも防げるし初見殺しの技も防げる。便利すぎるね。神聴のほうも暗殺者とかスパイみたいなスキルになってきてる。犯罪とかわかるしやっぱりこの3つのスキルってチートだよね。これらのスキルのおかげで、Sランク、ドラゴンとか国が亡ぶレベルの魔物と互角に倒せるようになった。


 だけど魔神は昔、初代国王が仲間と討伐に行ったとき、帰ってこれたのは30人中3人だったそうだ。ちなみにその3人のうちの一人がアングルス家の初代当主だそうだ。まだまだこんなレベルでは魔神などあいてにならないだろう。もっと強くならねば。


「セルス。そんなに深く悩んでどうしたの?」


アテネがやってきて言う。


「いや。どうやったら強くなれるかなって。」


「うーん。魔神って人並みの知能を持ってるらしいから対人戦の訓練とかしてみたら。」


「なるほど。アレスに相談してみるか。」


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「アレス、ちょっと決闘しない?」


「決闘ですか。」


「そう。対人戦の経験を増やしたいと思って。」


「なるほど。では早速庭のほうでやりますか。」


俺とアレスは向かい合った。アレスはこちらに仕掛けてくる様子はない。ならばこちらから行くまで!


俺はアレスの肩口を狙って剣をふるった。だがしかし、その斬撃はアレスの剣によって受け止められた。


「バレバレですよ。」


アレスはそういうと俺向けて剣をふるった。


「うおっ。」


俺は横によけたつもりだったが、アレスの剣は俺の目の前にあった。


「降参だ」


「まだまだですね。」


「なんで俺は負けたんだ?」


「セルスさんは目線が動く先の方向を向いてしまっています。それならばかわすのも当てるのも簡単です。」


「視線か…。」


「まあ、そこも含めて、セルスさんとアテネさんのご要望にお応えするという契約ですので私がきっちりお教えしましょう。」


「よろしく。」


その後、俺とアテネは、毎日アレスにしごかれるのだった。

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