第4話
その後、俺はアテネと別れて、俺に与えられた部屋で寝た。
========================================
(あれ?ここは?)
目が覚めるとそこは見知らぬ場所だった。
「よく来たね。」
そこには、金髪ツインテールの少女がいた。
「ここはどこですか?」
「ここは神の世界。私はテールだ。いちおう豊穣の女神というものをやっている。君は『神眼』と『神聴』のスキルを持っているだろう?そのスキルがあると、神の姿が見え、声が聞こえるというわけだ。」
なるほど。俺のスキルってそういう効果もあるんだ。
「それで、俺はここで何を?」
「ただ呼んだだけだ。暇だからね。君、さっきは大変だったね。私たちも彼女の親バカっぷりには手を焼いているんだ。」
「そうですよね。俺はただ考えていただけなのに。」
「彼女は人の心が読めるんだ。だから考えただけでもああなる。まあ、気を付けてくれ。それはそうと君、アテネのこと随分好いているようだね。それはきっと彼女のスキルのせいだ。明日、朝起きたら彼女のスキルと自分のスキルを鑑定してみるといい。あのスキルはなかなかにすごいからな。まあ、今日はこんなところだ。君のスキルがあればいつでも会えるからな。聞きたいことがあったら呼んでくれ。」
テール様がそういうとあたりは白い光に包まれた。
========================================
目を開けると、先程とも違い、昨日寝た部屋とも違う場所だった。
「照くん!大好きだよ!」
目の前にいる可愛らしい少女が俺にそう言ってくれる。
「もちろん俺もだよ!」
(あっ。これ、前世の俺だ。で、この子は結衣か。なんで今更こんな夢を。)
もう結衣に会うことができないんだ。結衣に謝りたいという思いはある。俺の未練をからかっているのか?この世界の神の性格、悪いのか?
そんなことを思っていると、ようやく目が覚めていくのを感じだ。
=====================================
目を開けるとそこは昨日寝た部屋だった。
(そういえば、あのテールとかいう女神様に自分のスキルを鑑定しろって言われてたよね。鑑定してみるか。)
「鑑定」
---------------------------------------
ステータス
セルス=アングルス 人族 6歳 Lv1
称号:神の使い
HP:?/?
MP:?/?
筋力:?
俊敏:?
防御:?
器用:?
運 :?
固有スキル:神眼Lv1 神聴Lv1 神の奇跡
通常スキル:すべて
----------------------------------------
ステータスがおかしくなってる。ステータス?って何? あと、通常スキル全てって何? 全部のスキルが使えるってこと? まあいいや。とにかく俺のスキルを鑑定しないと。
「鑑定」
----------------------------------------
「神眼」
神の目。すべてのものを見通す力を持っている。神を見ることができる。レベルが上昇するにつれて、できることが増える。
レベル1 鑑定のみ
「神聴」
神の耳。すべての音を聞き分けることができる。神の声を聞くことができる。レベルが上昇するにつれて、できることが増える。
レベル1 半径100mにいる親しいものがいる位置(人のみ)
「神の奇跡」
神の奇跡を再現することができる。神からの寵愛を受けし者に与えられる。運にかかわることはすべて思い通りになる。神・の・血・筋・を・継・ぐ・も・の・か・ら・の・好・感・度・を・ア・ッ・プ・さ・せ・る・。
----------------------------------------
「…」
神の血筋ってアテネも入るのか?これって、このスキルのせいでアテネからの好感度がアップしてるってこと?なんかアテネに申し訳なくなってきた。
(アテネのスキルも鑑定しないとな。)
朝食を食べている最中にアテネを鑑定した。
「鑑定」
---------------------------------------
ステータス
アテネ=アングルス 半神半人 6歳 Lv1
称号:創造神レアの娘
HP:?/?
MP:?/?
筋力:?
俊敏:?
防御:?
器用:?
運 :?
固有スキル:創造神の加護 創造神の寵愛
通常スキル:すべて
----------------------------------------
アテネも十分やばかった。
「鑑定」
---------------------------------------
「創造神の加護」(一部未発動)
創造神の加護。(物理攻撃無効。)(魔法攻撃無効。)関・わ・っ・た・も・の・か・ら・の・好・感・度・を・ア・ッ・プ・さ・せ・る・。
「創造神の寵愛」
創造神から深い寵愛を受けしものに与えられる。運にかかわることはすべて思い通りになる。
----------------------------------------
(『関わったったものからのものからの好感度をアップさせる』って、俺も含まれてるのか。俺もアテネへの好感度がアップして、あんなこと考えていたのか。っていうことは、アテネも同じことを考えていたのではないか?落ち着け、俺。そんなわけないだろう。思いあがったらだめだ。うん、よしっ。俺は大丈夫だ。)
「セルス。大丈夫ですか?」
アテネが気遣ってくれる。あんなこと考えた後だとめっちゃ恥ずかしい。
「だ、大丈夫だよ。」
「ならよかったです。」
こんな風に平和な時間が流れていた。
ちなみに、通常スキルすべては別に今すぐ全てのスキルを使用できるわけではなかった。一度学んだものじゃないとだめみたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます