第4話  シャワー。



起きてシャワーを浴びる。


毎朝の日課。


髪を剃り、髭を剃り、頭のてっぺんから足の先まで、隈無く良く洗う。


特に、あそことお尻は良く洗う。


なんでって?


いつ、なんどき、誘われても、大丈夫なように

そして、シャワーから出て、服を着て出掛ける。



軽トラに乗る。


しばらく走ると、おならがしたくなった。


運転しながら、右のお尻のほっぺをちょびっと浮かし、屁をこく。



ぱすっ!!


今日も元気だ。


小気味良く出た。



それにしても、朝の横浜の道路は相変わらず車が多い。


まぁ、毎朝のことだから気にもしないけどね。


なんとなく、尻の穴がむず痒い。


また、しばらく走って、俺は、あることを考えた。





屁をこいたよな…。

出たのは屁だけ?


もしかして、ちょびっと、う○こ出てたらどうしよう?。


考えれば考えるほど不安になる。


う○こ、ついてて、急なお誘いがあったらどうしょう?


まぁ、ラブホへいったら、先にひとりでシャワー浴びちゃえばキレイになる。


しかし、俺は、下着をそのまま脱ぎ捨てるくせがあるから、自分でパンツたたんだら変だよな。


裏になって、そのまま放置したパンツに、う○こついてたら最悪だろう。


嫌われるに決まってる。



俺は確認したくなった。


軽トラの中、パンツを脱ぐわけにはいかない。


他の車から丸見えだからだ。



やべぇ!


確認したい。


脱げないなら、触ってみるか?


尻の穴を触って、何もついてなきゃ大丈夫!


俺はタイミングをはかる。


走行中の他車が、俺の軽トラの両脇にいないときを見計らう。



ちゃ~んす!


今なら大丈夫。


俺は、少し腰を浮かせ、しりの穴を触る。


そして、おもむろに手を引き抜き、指先を観察する。



大丈夫…。


ついてない。


ホッと胸を撫で下ろす前に、俺には新たな疑惑が浮かんだ。

もし、固体じゃなくて液体系ならどうしよう?


パンツに染み込んで、穴には残っていなかったら…。


(`Д´;)はぁはぁ…。


どうする?


そうだったらどうするよ?…俺…。


そうだ!


臭いだ!


ちょびっとでも、液体う○こが漏れてたら、臭いは残るはずだ。


しかし、臭うのは、なかなか勇気がいる。


だが、万が一のお誘いのためには確認をしなくては…。


意を決し、臭ってみた。



ホッ…。


大丈夫。


これなら、いつ、尻の穴を舐められても大丈夫。



念のため、もう一度尻の穴を触り、二本の指を臭う。


大丈夫大丈夫。



調子に乗った俺は何度となく繰り返す。

そして、人差し指と中指の二本を、鼻に押し付け、臭っている時に、ふと思った。


かの、有名なコメディアンは、俺と同じことをして、あの有名なギャグを思い付いたのではなかろうかと…。


そう、それは…。




カトちゃん、ペッ!

で、ある。



俺は、そう思いながら、尻の穴をまさぐり、二本指で、カトちゃん、ペッ!


を、繰り返していた。





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