常務にゃんと愉快な傭兵団のフロンティア☆アドベンチャー

主人公勢プロフィール

MDC常務 八坂 カノン

「MDC常務、八坂カノン！　ご依頼承りましたにゃんっ！」

【名前】八坂　カノン

【立場】MDC取締役常務

【種族】人間

【年齢】17歳

【性別】女子

【武器】

・ゲノムドーサー

　右手に装着している、鉄色の腕時計のようなデバイス。文字盤がある面にはテンキーがついている。他者から採取・培養した遺伝子を用いて後述の「アディショナルゲノム」を使用可能にする装置。テンキーで各遺伝子に対応する数字を入力することでDNAを化学反応させ、皮膚に付着させて取り込む。

・ゲノムアンプリファー

　カノンの要請によりシャザラックが製造した機械。ちょっとでかいモバイルバッテリーのような形状をしている。

　他人の体の一部(髪の毛や爪など)を入れると、その部位から遺伝子情報を抽出・解析し、任意の能力を「ゲノムドーサー」で使用可能なカプセル状にして出力する。これによりアナザーアースから持ってきた天賦（ギフト）セットだけでなく、フロンティアの者たちの能力も借りることができるようになった。

　ただしカノンはあくまで人間ゆえ、人外(フェニックスやミノアのような混血含む)の能力を借りると体に大きな負担がかかるため、あまりしたくないようだ。また「ゲノムドーサー」の仕様上、生まれつき持っている特殊能力しかコピーできない。

・地竜のナイフ

　震蛇竜ヤヌスの鱗から造られた戦闘用ナイフ。カノンでも使いやすいサイズでありながら、高い威力と竜特効を持つ。

【特殊能力】

・天賦『幻惑』

　周囲の空気などの屈折率に干渉し、自分や他のものを見えなくしたり、違うものに見せたりする。それなりに高度な集中を必要とする。後述するアディショナルゲノムとの合わせ技で、他人に成り代わっての潜入工作も得意技。

・アディショナルゲノム

「ゲノムドーザー」を用いて他人の遺伝子を取り込み、一時的に他人の天賦(を含む特殊能力)を使用可能にする。他人の能力借用中でも『幻惑』は問題なく発動する。使用する際はどの能力を使うか宣言するが、特に意味はない。宣言をブラフとして使うことや、そもそも宣言しないこともある。

　仕様上、相手の遺伝子に刻まれた(=生まれつき持つ)能力しか使用できない。そのため研鑽により身に付ける技や後天的に受けた加護などはコピーできない。

　現在使用可能な天賦・特殊能力は以下のとおり(ルビはカノンが使う呼称)。

『施療（グレイ）』。本来の使用者は夜久（やく）霧矢（きりや）。触れるだけであらゆる傷病を治す。

『縛鎖（レッド）』本来の使用者は芝村（しばむら）千草（ちぐさ）。鎖やそれに類するものを召喚し操る。

『座標崩壊（オレンジ）』。本来の使用者は三枝（さえぐさ）雛乃（ひなの）。視認できる任意の物体の座標を移動させる。

『結界（グリーン）』。本来の使用者は氷月（ひづき）新（あらた）。結界を張る、と見せかけて「結界にするのが一番効率がいい謎物質を生み出す」能力。

『命綱（ブルー）』。本来の使用者は瀬宮（せのみや）雫（しずく）。対象の生命力を吸い取り、攻撃力に転化する。

『武器庫（ネイビー）』。本来の使用者は武富（たけとみ）大和（やまと）。知る限りのあらゆる武器を召喚できる。

『飢えし獣（ホワイト）』。本来の使用者は白銀（しろがね）紅羽（くれは）。そのまんま飢えた獣(代理戦争の後で「レッドカード」と名付けられた)を召喚する。

『倍加（サンセット）』。本来の使用者は日向（ひなた）夕陽（ゆうひ）。身体能力を最大五十倍まで上昇させる。

『反魔（アンチマギア）』本来の使用者はマギア・アンチマギア。半径三メートルの領域内であらゆる魔法・異能を無力化する。

『火種（ピースサイン）』本来の使用者は米津（よねづ）あかぎ。非常に強力な炎を扱える。

【容姿】

　茶髪(染色。地毛は緑)のゆるふわボブカット。まつ毛が長めの大きな瞳。身長はMDCで一番低い。

　今回は異世界仕様ということで、警備員じみたジャケットとミニスカート、戦闘用ブーツを装備している(いずれも防護仕様)。猫耳カチューシャとMDC所属だと示す腕章だけはいつも通り。右手首にはゲノムドーザーをつけている。ちなみに左利き。

【性格】

　マイペースな割に腹のうちを見せない、食えないにゃんこ。明るく心優しい性格で、「皆が自分らしくいられること」を何よりも望む。他人のためなら自分の気持ちを圧し殺しがち。わりと周りをよく見ていて、社員の状態管理も彼女の担当。総じてMDC唯一にして最大の良心。あと人のモノマネがやたらうまい。