3.逃避

 財務大臣兼元老院の一人であるニコロ・ガルアノスは今日の定例会議に呼んだはずの二人の人物が現れないことを不審に思っていた。


国力が衰退し、敵国の侵略にも国内の反乱に対しても対応できない帝国を救うためのゲームチェンジャーとして、国庫を圧迫することなく強い軍隊を再興させるために勇者の召喚を王に進言し認められた。


ここで勇者とはいかなくとも有効な戦力を召喚できたということが認められれば、他の組織や上級貴族たちもこの計画に賛同するだろう。


だからこそ父親が信用できる男であったリズバーチ家に最初の勇者召喚を命じた。


予定の時間はとうに過ぎ、そろそろ解散というムードになりつつある。仕方なく近くにいた官僚にまだ来ぬ二名について尋ねるが、官僚は首を横に振るばかりである。


他の者にも確認して探してこいと官僚の尻を引っ叩いたところで、




「神聖な議会において暴力とは感心しませんな、ガルアノス様、何かお困りごとでもありましたか?」




と向かいに座っていた同じく元老である帝国軍総司令官ミハイル・ペトロバツがしたり顔で声をかけてくる。




「貴様には関係ないことだ。」




冷たくあしらう。




「待ち人来たらず。と言ったところですかな。」




総司令官の一言でガルアノスは顔色を変える。


「何か知っているな?」




「いえ、何も。あ〜、強いて言うなら昨日貴族一名と関係者一人を謀反の疑いで処刑したと言う報告がありましたね。」




「貴様!」




ガルアノスは机に拳を叩きつけ総司令官を睨む。




「おお、怖い怖い。いきなり怒鳴られては私も歳なので驚いてしまう。しかし反乱分子を捕まえただけであって何も怒られる筋合いはありません。」




「勇者の召喚の計画は我々の管轄だ。貴様らの行為は越権行為だ。王にも報告させていただく。」




「越権行為?越権行為はあなたでしょう。警察権は我々のものだ。そちらこそ財務省が警察権に口を挟むのは越権行為だろう!違うか?」




ガルアノスは唇を噛む。彼にはわかった。


この議場はほとんど総司令官の味方だ。事前に根回しがされていたのだろう。


まんまと嵌められた。これ以上言い合って下手に言質を取られでもしようものならさらにこちらが不利になる。




「堕ちたものだな。」




と捨て台詞を吐いて立ち去ることしかできなかった。






 「くそっ!」




シルヴィアが石壁を殴りつける。俺たちは今憲兵の追跡を逃れて下水道のようなところにいる。


異世界にも下水道があったのは驚きだ。




「考えが甘かった。お母様も、カールも今頃は…」




シルヴィアはしきりに呟いている。




「あっ、あの。」と声をかけづらい雰囲気だったがこのままではなにもわからないので質問する。




「今のは何だったんですか。俺たちはどう言う状況なんですか。」




「そうだね。説明しないと。ただ、今からいうことはあくまで推測であって絶対に正しいわけじゃない。


確たる証拠があるわけではないからね。まず、私に勇者召喚の命令をしたのは王なんだけど、その計画を考えたのは財務大臣のニコロ・ガルアノスという男なの。


つまり、今回の計画の責任者は彼なの。そして私は言われた通り召喚を行い君が召喚された。


そしてさっきの奴らの話。あいつらは軍事と警察権を担っている帝国軍の憲兵ね。


昔は別の組織だったんだけど、この前実質的に統合されて軍が警察権を握ったの。それを主導したのが現帝国軍総司令官ミハイル・ペトロバツという男。昔から財務省と軍は仲が悪かったんだけど、ガルアノス大臣が元老に就任した時に軍と警察を引き離そうとしたの。


当時は軍が好き放題やっている状態だったから国民の支持も相まってペトロバツをおしいところまで追い詰めたんだけど、タイミングよく北方で反乱が起こって、それの鎮圧でペトロバツが功績をげたことで立場が逆転して結局軍と警察は引き続きペトロバツが握ることになったの。


それ以来ペトロバツは以前よりも財務省を敵視するようになって警察権を濫用して財務省を妨害しているの。」




「えっと、つまり財務省と軍の仲が悪くて軍が妨害したってことですか?」




「そういうこと。」




「でもそれなら王様に直談判すればわかってもらえるのでは?王様から命令された計画なんでしょ?」




「確かに王に謁見すれば私たちの罪は晴れるかもしれない。でも、王宮の警備は軍が担ってるから私たちは中に入ることができない。」




「じゃあ財務大臣に会えればなんとかなるんじゃないですか。ほら、そのペトロなんとかさんのことを王に報告してこう、失脚させてみたいな。」




「おそらく財務大臣には会えない。大臣や元老の住居は王宮の敷地内にあるからこっちから開いに行くのは無理。向こうから会いに来てくれるなら話は別だけど、財務大臣様がこんな下水道の中まで来てくれると思う?


あと、ペトロバツの失脚は難しいよ。ペトロバツは権力に溺れた蛆虫野郎だけど、彼は本物の有能よ。たとえば北方の反乱を鎮圧した時の話だけど、北方は山脈に囲まれた天然の要害で気候も厳しくて兵士たちも屈強なの。当然この辺の男たちを動員して真正面からぶつけても勝てる相手じゃない。


そもそも、立ちはだかる山脈を越えて兵站ルートも作ってその上で防御を固める反乱軍を鎮圧するなんて普通はできないわ。帝国も財政難だからね。でもあの男はそれを巧みな軍略と政治力でやってのけた。とんでもない男よ。滅びかけの帝国でも首都の人々が良い暮らしをできてるのもあいつの力よ。失脚させたとしても私たちは損をする。凄い奴よ。癪だけどそこは認めざるを得ない。私たちごときの浅知恵で出し抜ける相手じゃないわ。」




「つまりすごい人なんですね。」




「どうせ勝てないよ。」




シルヴィアは縮こまる。




「弟さんたちは無事なんですか?」




「おそらくは無事。お母様は上級貴族の家の者だから丁重に扱われるはず。ペトロバツも上級貴族を敵に回すことはしないわ。カールは…きっとお母様が守ってくれるわ。私にはどうしようもないから信じるしかない。」




当然だがお通夜のような雰囲気になってしまった。




「それで、これからどうするんですか?」




当然過去を変えることはできないのでこれからどうするかが重要になってくる。さらに自分はこの世界のことを何も知らないため、彼女に前を向いてもらうしかないのだ。




「どうしよう。私は顔が割れてるからここに残るのは無理ね。あなたは顔も名前も知られてないんだからどこへでも逃げていいんだよ。港の方には君みたいな顔の人たちも住んでるからそこに紛れて暮らせばいい。こっちの都合で召喚しておいて失せろっていうのはムシが良すぎるのはわかってる。ごめんなさい。でもあなたまで追われる身になる必要はない。そうだ、昨晩襲撃された時にあなた、私を庇ってくれたよね。一回あなたを殺そうとした私なんかを庇ってくれてありがとう。もう私にはついてこないほうがいい。私のために体を張る必要なんてないよ。もう私には何もないんだから。」




彼女は俺が巻き込まれないよう気を使ってくれてるのだろう。でも




「戻れるんですか。」




「え?」




シルヴィアは顔を上げる。




「ここであなたを見捨てたら、俺は元の世界に戻れるんですか。」




「それは…」




「たしかにあなたは俺を殺そうとしたし、俺をどう思ってるのか知らないけど、俺が元の世界に戻るためにはあんたの力を借りるしかない。だから俺はあんたにできる限り力を貸すしかない。」




「でももう私には…」




「魔術師としての誇りがあるんですよね!」




「それは、そうだけど。」




「なら諦めないでください。それに、ほら、俺を元の世界に戻せて、もしできるならあなたも来ればいいじゃないですか。日本。」




「ここに居場所がないなら尚更頑張りましょう!いいところですよ、日本は。ちょっと蒸し暑いけど。」




「確かに、そういう考えもあるな。蒸し暑いのは苦手だが、まあ考えておく。」




シルヴィアはそう言って顔を上げて続ける。




「そうだ。たしかに魔術師として間違って召喚した者を放置していたとあればお爺ちゃんに顔向けできない!わかった、とりあえずやれることをやろう。」




そう言った彼女の顔は完全に吹っ切れたとは言えないもののさっきよりは明るく見えた。




「シルヴィアさんて悲しい時饒舌になりますよね。」




「おい!」






 「まずはプラン1、おとなしく自首して経緯を伝え無罪を勝ち取る。これは軍にもみ消されて終わるから無理。」




「プラン2、この街を離れる。東部や北部は帝国の支配が弱まってるから身を隠すには最適。」




「北部の反乱は鎮圧されたのでは?」




「あくまで武力で帝国に反抗する人たちが倒されただけ。あそこは老人も赤子も馬も根っからの反帝国地域だからね。北方に住む生き物を全部根絶やしにするわけにもいかないでしょ。」




「そこなら俺たちも暖かく迎えられるってことですね!寒そうですけど。」




「寒いよ、あと話は最後まで聞く。北方に行くには極寒の山脈を越える必要がある。疲れるし寒いよ。私には無理。」




「じゃあ北部はダメですね。なら東部はどうなんですか。」




「東部に行くのは楽なんだけど、あそこはすごく荒れててね。ここで憲兵に殺されるのが東部人に殺されるのに変わるってだけ。おすすめはしない。」




「じゃあ、南部と西部はどうなんですか?」




「南部は帝国の食糧を賄う穀倉地帯。帝国の生命線だから支配は厳しい。西部は港がいっぱいあってたくさんの島で構成されてる。一つ一つの島に帝国の管理が及んでいるわけではないから一番マシな選択肢ね。」




「じゃあそこにしましょうよ!」




「君は最後まで話を聞かないな。船での出入りは帝国が厳重に管理しているからどこかで尻尾を掴まれる。」




「八方塞がりですね。」




「そうでもない。もう一つ選択肢がある。最悪のね。」








 ドンドン!と真夜中にドアを叩く音がする。




「誰ですかぁ?」




シャルロッテ・ドメニカがドアを開けるとそこには旧友と変な鎧を来た男が立っていた。




「ひゃあ!」と声をあげる彼女の口をシルヴィアが塞いで家に押し入る。




「何してるの。あなたも入って。」




そう言われたので英雄も部屋に入る。




「閉めて。」と言われたのでドアを閉める。




「え?シルヴィア?こんな時間にいきなり何?っていうかあなた謀反で処刑されたって。」


いきなりシルヴィアに襲われた茶髪に糸目の穏やかそうな見た目の女性は面食らっている。




「静かに、聴いて。」と言って今までの経緯を説明する。




「あちゃ〜、それはどうしようもないね。」




「だからこの街から出て行くのを手伝って欲しいの。馬車を貸して、いや、ください。」




「うーん、どうしようか。私はシルヴィアが処刑されちゃうなんて嫌だし、馬車くらいいくらでも貸すけど、シルヴィア、馬の走らせ方はわかる?それが問題。」




「できない。馬には乗れるけど馬車の使い方はちょっと。」




馬には乗れるんだな…




「っていうかさぁ、何か召喚すれば?」




糸目の女の子が核心を突くことを言う。後出しで恐縮だが俺もそう思っていたのだが、もしそこまでの技術がなくてコンプレックスを刺激してもいけないので黙っていたが、俺もそう思っていた。本当に。




「あっ。その手があった。」




わりと本気で腑に落ちたような顔をしていたので本気でそう思っているのだろう。




「シルヴィア、昔からそういうとこあるよねぇ〜。」




糸目の女の子は愉快そうに笑う。




「そうだ、この人だれ?」




「その変な鎧を着た奴は、私が王の命令で勇者を召喚しようとして間違えて召喚してしまった久我英雄だよ。」




「あははは!シルヴィア〜そういうとこほんと変わらないね。」




糸目の女の子は腹を抱えて笑う。笑い事じゃないのだが。




「久我英雄です。よろしくお願いします。」




「私シャルロッテ。よろしくね。」




「よろしくお願いします。」




自分はおっちょこちょい召喚されたという事実が受け止められず生返事になる。ドジっ子は嫌いじゃないが異世界転生させられるのはちょっと。




「シャルロッテ、足はどうにかするけど、荷物を積むための車が欲しい。頼める?」




「任せといて。」シャルロッテは自信満々という顔だ。




「そういえば、ヒデオ君変な鎧着てるね。」




「あ、これは。」シャルロッテからの問いで襲撃された時の光景がフラッシュバックする。ブラントと名乗る男の放った光の棘が鎧に当たって砕けた。


その時は深く考えていなかったが、そういえば俺はあの攻撃を鎧で防いでいた。そんなものなのだろうと思っていたが、さっきの軍の説明を聞く限り、甘い連中ではなさそうだ。




「そうだ、ヒデオの鎧は攻撃を防いでいた。あとで問いただそうと思ってたけど、憲兵をまくのに手間取って忘れてた。」




シルヴィアも思い出したように言う。




「憲兵に応援として連れてこられた騎士階級の方の攻撃を防いだってことですか?」




シャルロッテは目をひらく。




「防いだっていうか、鎧に当たる瞬間砕けたと言うか。」




「私は後ろにいたからよく見えなかったけど確かに魔力が霧散したみたいだった。」




「じゃあやってみればいい。」




そういって俺が何か言う間も無くシャルロッテは俺の腹に至近距離から魔法のような光弾を撃ち込んできた。




なんという乱暴なことだろう。優しそうな顔をしているが、実験と言わんばかりにノータイムで攻撃してくるとは、魔術師とはみんなこうなのだろうか。




しかし、昨晩と同じく後段は鎧に当たった瞬間、壁に当たった雪玉のように消えた。




「何?この鎧。」




その光景を見た二人は口を揃えてそう言った。




「何って、プラスチックのレプリカですけど。」




「脱いで!」




すごい剣幕だが美少女二人に脱がされるのだと考えて気持ちを落ち着ける。




「ウィズバン、出てきて。」




とシルヴィアが言うと近くの蝋燭の日から火の精霊が出てきた。




二人は外した俺の鎧をまじまじと見る。




「なんてこった。魔力を通さない。」




ウィズバンも驚いている。




「そんなはずない。」




「いや、魔力を全く通さないんだ。全く。」




「ありえない。そんな鎧が…」




なんかすごいことになっていた。




「ここに刻印がある!なんて書いてあるの?」




「ポリエチレンテレフタラートです。素材の名前だったはずです。」




「ポリエチレンテレフタラート、魔力を完全に防ぐなんて、そんな素材が。」




「ここに羅針盤みたいなマークがある。これは何?」




「それは俺もよくわかんないけど多分作られた年とか書いてあるやつです。大した意味はないですよ多分。」


「すごいよこの鎧。これがいっぱいあれば…」




「そうだよ、これをいっぱい作れたらシルヴィアも助かるよ!」




女子二人はそう言って抱き合っている。どうやら異世界ではプラスチックがなんかすごいらしい。








 馬車を用意しておくからそれまで休んでなよ。というシャルロッテの言葉に甘えて俺たちは2階の部屋で休んでいた。


しかし、今は国が敵に回っているのと同じ状態だ。シャルロッテですらも信用していいのかわからない。


いきなり憲兵を引き連れて、おまわりさんこいつです。ということもあり得る。だが、シルヴィアもシャルロッテとすごく仲が良さそうだったし、変に彼女らの友情に水を差すのも人としてどうかと思う。よくよく考えれば、シルヴィアも憲兵に追い詰められたあの状況から機転をきかせて逃げ切るような人なので、間違えて一般人を召喚するなどのミスはあっても、基本的に色々考えている人なのだろう。


とりあえず流れに身を任せることにしよう。そう考え目を閉じる。






 痛い。蹴り起こされた。俺がなかなか起きず仕方なく蹴り起こされたのか、起こすため最初から蹴ったのかで話は変わってくる。


シルヴィアは俺より一回り小さいかどうかくらいで、同年代の女性を基準にすると結構背が高いので蹴られると結構痛い。




「出発。急ぐよ。」




手招きしてきた。


外に出ると謎の生き物2匹と古い荷車が準備されていた。




「シャルロッテが荷車と必要な物資を準備してくれた。あなたもお礼言って。」




「どうもありがとうございます。」お辞儀をする。




「いえいえ、大したことはしてないよ。」




シャルロッテはニコニコしながら言う。




「本当にありがとう。この借りは必ず返す。」




「生きて帰ってくれたらそれでいいよ。あ、そうだ。ヒデオ君ちょっと来て。」




なんだと思ってシャルロッテに近寄る。すると彼女は意味ありげにシルヴィアから離れたところに俺を招き寄せた。




「君の鎧、すごいよ。自信持ってね。あと、絶対にシルヴィアを守ってね。お願い。私の友達だから。」




「それは。わかってます!」




「ならよかった。もし守れなかったら殺すからね。」満面の笑みで言われた。多分半分本気だ。




「承知いたしました…」と格式ばった返事をする。この娘怖い。




シャルロッテは俺とシルヴィアが荷車に乗ったのを確認すると、




「この荷車は西方の奴らが置いていったものだから足はつかないはず。このまま道なりに真っ直ぐ行ったら柵があるんだけど、その柵は壊れてて修理できてないの。通られてもわかんないかも。」




「じゃあいってくる。」




シルヴィアは力強く返事する。俺もよくわからないので「すっ。」と曖昧な返事をする。




「もうすぐ夜が明ける。明るくなる前に急ごう。」




そう言うシャルロッテの表情は暗くてよくわからない。


「じゃあ、また来る。」シルヴィアはそう言って荷車を引く謎の生物の尻を叩くと、その生物は走り出した。結構早い。


シャルロッテはずっと手を振っている。


俺も何かしないとと思い、シャルロッテに笑顔でサムズアップを送る。


彼女の反応はよく見えなかったが、君の友達を守るよという気持ちだけでも伝わればよかった。


サムズアップが異世界では失礼なものだったらごめんなさい。




 シャルロッテは旧友たちが見えなくなると、寒かったのでそのまま小走りで家に戻った。


そろそろ通行局の窓口を開けなければ商人たちが門の前で溜まってしまう。




「さて、お仕事お仕事。」




いつもの仕事場であるカウンターにつき準備を始める。書類や判子を引き出しから出してカウンターの木戸を開けようと手をかけると首筋に冷たいものが触れた。




「動くな。」

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