プラチナソング

こぼれる吐息が 宝石みたいだから

僕は隣で 目を凝らしていた


山を割り注ぐ日が 眩しいから

ふたりして 背を向けていた


季節が巡るよ 祝福の匂いがして

大地が芽吹くのを待ち構えているみたいだから、さあ!


駆け出して

雲が千切れ舞うなか

吹き下ろす風 景色の全てが僕らのものだから、さあ!


両手を広げて

永久に続く空の下

運命を覆う予感に満ちている


記憶と重なる日が 鮮やかだから

僕は少しの間 見つめていた


訪れる景色は 変わらぬようで

新しい命 受け入れていた


時は巡るよ 僕らを置いて

いつまでも子供ではいられないみたいだから、さあ!


抜け出して

戻らない思い出の中

懐かしい風 背中を押されているみたいだから、さあ!


目を開けて

君がいたこと

世界を覆う予感に満ちている


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2014年3月頃?作

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