Truth, and light Truth

雑に積まれた積み木の上に

さらに乗せようとするのが僕

ぐらぐらして倒れそうだね

ため息でもつけば、すぐに


怖気付くくらいなら

いっそ崩してしまえばいいのに

けど後戻りは途方もなくて

なんだかなあ


金脈を掘り当てる

夢のようなことを繰り返していて

例えば石油みたいに突然価値が出ないかな

物の見方を、角度を変える?

微生物になれば僕は宇宙だ、果てしなく、果てしなく広がっているよ


見つけた真実と幻想を

ごちゃ混ぜにして僕は生きている

向かうほど閉じてゆく可能性を

見ない振りしながら、歩いて


人格を歪ませた心的外傷も

やがて愛してしまうのが僕

懐かしさを感じたのなら何かを失って

ひとつ、ひとつ固まっていく


ああ、赤ん坊、その肌を取りたい

細胞は絶えず生き死にを繰り返しているのに

どうして生まれ変わることができないのだろう


思いを言葉に乗せられたなら

初めて貴方に落ちてゆける

この身に秘めた幼い欲求も

叶えられる気がする、嘘かも


この世は真実と幻想と

過去を織り交ぜて見る世界

共創も独創も望むから

歪みが酷くて、見えない


さあ声に出してみて、

「無理やり生きている気がする」

声が小さいもう一度、

「無理やり生きている気がする」

もっと大きな声で、

「無理やり生きている気がする」

リピートアフターミー、

「無理やり生きている気がする」

「無理やり生きている気がする」

 理

  や

   り

    生

   き

  て

 い

る気がする……


---

2014年4月頃

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る