臆病

花が咲いていたって


彩る世界に光が満ちていたって


心は満たされない


これが綺麗なんだって納得させながら

視界の隅でもっと美しいものを探している


人生観が変わるような

そのために生きているんだって言えるような


本当は何かのせいにしたい

縋っていたい

自分がこうできないのはこれのせいなんだって、分かったふうに言いたい


できないのは臆病なだけ

ただただ臆病なだけなんだ


自分は神に作られしものなのだと認めて?

そうできない人間なんだと認めて?

そうしたら頭だって下げられるでしょ?

どんなに惨めな気分でいたって

あなたのすべきことが分かるはず


諦めは強い感情なんだ


でも自分はまだ臆病でいたい

臆病でいるために、生きていたい

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