第204話 No.0
俺たちはゼムと戦った後、奥の部屋に向かい扉を抜けると奥の広い大広間には杖を持ったじじいが広間の奥で1人で座っていた。
「ようきたのう。ショウ・マスラギ」
「よう。てめえがこのデパートをただそうとしたクソ野郎か?」
「そうじゃのう。わしはてはじめにこのデパートをよりよくしようとしただけじゃ。お前ならわかるじゃろ。ショウ。いや、No.0とでも呼べばいいのかのう」
杖を持ったじじいは俺に対して言う。No.0?何だそれは?
「No.0とはなんだ?」
「ふむ。しらをきるのか?ゼムのやつから聞いておらんのか?」
「ふん。あいつも俺のことが親友とか意味のわからないことを言っていたが俺の名前はショウ・マスラギのみ。呼び名とか通り名はない。俺はただの学生さ」
「ただの学生じゃと?ふん。お主ほどの男が何を言っているのか。まぁよい。おぬしには提案があるからここまで来てもらったんじゃ」
提案?何を提案するんだ?まさか命乞いの提案か?
「お主。わしの仲間にならんか?そしてともに世をただそうではないか」
・・・は?
「は?」
「ふむ。理解してもらえんだならもう一度言おう。わしの仲間に」
「いやいやいやいや。なるわけないだろう。大体なんで仲間に誘うんだ?俺はお前の仲間を倒してここまで来たんだぞ?」
俺は杖を持ったじじいに言うと杖を持ったじじいは
「何じゃそんなことか。気にするな。そんなことわしらがいればどうにでもなる」
「・・・は?」
「は?ではないわ。わしらがおればこの街の悪たる暗黒企業を黙らせることも可能。わしらさえ生きておればな」
「待て。お前は自分の仲間が死んでもいいというのか?」
こいつの理想の為に数人は死んでるのにこいつは何を言っているんだ?
「仲間?あー。些細な犠牲じゃよ。それに道具なんぞまた集めれば良いのじゃ」
「道具、だと?俺は人を道具とか思う奴は嫌いなんだ。今からお前をぶち殺してやるよ」
人を道具扱いするこのクズ野郎はここで俺がしとめる!
「はっはっは!昔みたいにわしのことをアスカルトと呼んでくれてもいいのにのう。一度も呼ばないということは本当にわしを覚えてないということじゃな。仕方ない。ならばわしは逃げさせてもらう為に時間稼ぎをさせてもらおう」
アスカルトと名乗ったクソじじいは指を鳴らすとそこに見えないほどの速さで誰かがアスカルトの前に現れた。
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