第200話 迷宮
俺たちはゴーグとアオを置いてフクシュウという店に入った後、4人でひたすら真っ直ぐ進むこと数分、ただまっすぐの道しかないので俺は不思議に思ってモルクに話しかける。
「モルク?いるか?いないのか?」
「あ、あの。シ、ショウ、くん。キ、キリサキ、さんと、モ、モルクさんが、い、いなくなりました」
俺の後ろにはアンさんしかおらずモルクとキリさんはいなくなっていた。
「く!なぜいなくなっていることに気づかなかったんだ!」
「ひゃははは!バカどもが!罠とも知らずに私の店に入りおって!」
天井からげびた声が聞こえてきて俺は天井を攻撃したがただ天井が破壊されただけで天井には誰もいなかった。
「ひゃははは!本当にばかだな!わざわざ天井にいる馬鹿がどこにいるかよ!」
「・・・お前がデパートを3階から下にいけなくした奴か?」
「そうだとも。リーダーの指示でなぁ。だからてめぇらが店に入った時点でもう3階から下に行けなくなる方は解除してある」
はめられたな。しかしなぜ俺たちを店に入れた時点で?まさか4人の中の誰かの関係者か?
「本当はショウ・マスラギだけでよかったらしいがお友達を殺して絶望させるためにリーダーがショウ・マスラギの仲間を店に入れろっていっていたからなぁ。ショウ・マスラギ!お前はリーダーのもとに行くためにはこの先に番人を用意したからそいつを倒せばリーダーのいる場所へと道が開かれる。ちなみにてめえの後のお仲間は俺が遊んでやるから安心しな!ひゃははは!」
天井から聞こえていた声はそこまで喋ると全く喋らなくなり俺はアンさんに
「アンさん。キリさん達のことは心配だがキリさんはあんなげびた笑いをする奴に負けるはずがない。それにモルクもキリさんと一緒なら安心だ。だから俺たちはこの先にいる番人とやらを倒してリーダーの野郎をぶっ倒そう」
「わ、わかりま、した。わ、私は、シ、ショウくん、に、つ、ついて、い、行きます」
「ああ。それじゃ行こう」
俺とアンさんはひたすらまっすぐ進んで数分後光が見えてきたのでその光の見えた先に入るとそこはやたらと広いスペースの大広間?といった感じの場所だった。
「これはまぁ。よくもこんなもんをあのデパートの店中に」
「そんなん無理に決まってんだろ。相変わらずのバカだな。ショウ」
俺とアンさんが入ってきた反対側の入り口から金棒のような武器を持った男、上半身は派手なテイシャツで胸元を開いており、下半身は黒の短パンを履いていた。頭にはサングラスをつけており髪型は金髪のショートでやたらとんがったような髪型だった。
「久しぶりだな!ショウ」
「・・・誰だお前は」
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