第9話 異能を実戦で

 そうだな。どう書き換えてやろうか。ふーむ。とりあえず攻撃力、防御力、素早さをいじるか。


 モルク・イルス

 体力 50

 攻撃力 25→30

 防御力 25→30

 素早さ 45→50

 筋力  20

 異能力 40


 こんなもんかなと。

 俺はひと仕事終えるとモルクに


「後は明日になれば効果が出るから楽しみにしておくといいよ」


 俺がモルクに言うとモルクは


「本当よね?もし何も変わってなかったらあんた明日石埋めにするから」


 石埋めなんて初めて聞いたがまぁ大丈夫。効果はでるはずだからな。

 俺はその日はもう大人しく寝て、モルクとマルも何やら話していたが俺がベッドで寝転がった後に寝たようだ。何やら失敗していたらどこに埋める?みたいな相談の話が聞こえたがまぁ聞かなかったことにしよう。

 次の日俺が目覚めるとモルクが石で俺の腹を殴って起こす。モルクさん。石で殴って起こすのやめてくれませんかね?俺が思っていることがわかったのかモルクは


「朝から石を顔面に叩きつけられるよりはマシでしょ?それより早くあなたの異能の効果、試しに行きますわよ。なんだかわかりませんけど朝からこう、むずむずするんですわ!」


 やはり俺がステータスをいじったから体に効果が出てきているんだろうな。


「あなたに触られて私の体が今になって拒否反応を起こしているのかもですわ!それを確かめるために付き合ってもらいますわよ!」


 ・・・なんともやりづらいメンバーなんだろうか。この3人体制のメンバーに男1人ってこんなにやりにくいもんなんだろうか。

 俺はそう思いながらも寮の外に出てモルクとマルを連れ学園の訓練場に向かった。訓練場についた後にモルクは準備運動をした後


「それじゃ行きますわよ!」

「ほいほい。いつでもどうぞ」


 俺はモルクと組み手を始める。数分後にモルクは驚きながら


「こ、こんなことが。昨日よりも動けている気がしますわ。それに何より体が軽いし、私の攻撃、それなりに痛いですわよね?」

「あ、ああ。地味に痛いな。それに手数も多くてなかなかだよ。それに」


 俺はモルクを蹴りとばすとモルクは両手を前に出して俺の攻撃を受け止める。


「あ、あまり痛くない。あなた本気でやりまして?」

「まぁ適度に本気は出したよ。そうでないと実感わかないだろうし。俺がいじったのは攻撃力、防御力、素早さだから」


 俺がモルクに説明するとモルクは俺に手を出して


「今までのご無礼をお許しください。あなたの異能。バカにするものではありませんね」


 どうやら俺の異能がすごいということをわかってくれたようだ。

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