第1話
“ジリリリリリ!”
「はあ、くそったれな朝だ」
うるさい目覚ましのアラームで、起きたくもないのに強制的に起こされる。こんな生活を誰が望んでいると言うのだろうか。
そんなことを考えながら、南谷啓斗は自分の運命を呪った。
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啓斗が生まれたのは2050年で、その年は世界が大きな転換を迎えた時期だった。
その年に原子力発電所が3カ所同時に事故を起こし、その凄まじいエネルギーによって北極海に別次元につながる穴が開いたのだ。
目には見えないその穴は未知のエネルギーを放出し始めた。
この後にマナと呼ばれるエネルギーは、人類に恩恵をもたらしたが、同時に、試練をもたらした。
未確認のモンスターが発見されたのだ。
モンスターはUEM (Unconfirmed Extraterrestrial Monster) と呼称され、それらを討伐するために、各国政府は汎用兵器を5年以上かけて開発した。
そして、啓斗はその汎用兵器に対して高い適性を持っていたため、12歳で学校を卒業してすぐに特別養成学校に入学したのだ。
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「こんなことを持っててもしゃあないな。早く入学式にいかないと遅刻する」
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