第6話 後悔と未来

ー電子平野中央ー


OPPOとAQUOSは事前に、ここで待つという情報をiphoneSEとiphoneXに渡していた。

そこでOPPOとAQUOSは早めにここに到着し、彼らの到着を待っていた。


OPPO「ねえAQUOS、SEたちに正直に勝負を挑んで良かったの?何か不意打ちをしたりしてくるかもしれないよ?」


AQUOS「その心配は無いですよOPPOさん。

彼らは確かに敵ですが、不意打ちをかますようなことはしません。特にSEさんは卑怯事を嫌っています。」


OPPO「随分と相手のことを知ってるね」


AQUOS「はい。この戦争が始まる5年前まで、僕とGalaxyさんはiphoneSEと互いに高めあってました。残念ながら違う軍に行ってしまい、敵となりましたが、正々堂々戦うSEの性格を信用しています」


OPPO「そうなんだ。なら僕たちも正々堂々戦って答えなきゃね」


それを聞いてAQUOSは笑みを浮かべた。しかし、その笑みは少し悲しそうだった。


OPPO「どうしたの?AQUOS、悲しそうな顔してるよ?」


AQUOS「はい、実はGalaxyとSEは元々とても仲が良かったのですが、何かがきっかけで距離ができ、それがそのまま軍の対立にまで大きくなってしまったんです。」


OPPO「へぇ、そんなに仲が良かったのに、確かにそれは悲しい出来事だね」


AQUOS「自分がその距離を縮められず、2人の対立を阻止出来なかったのを、私はすごく後悔しているんですよ…」


OPPOは必死に答えた。


OPPO「AQUOSさんは…悪くないよ」


OPPOは言葉を上手く返せなかった。AQUOSの深い後悔と悩みが、今の自分と似ていると感じてしまったからだ。


AQUOS「ですが、この戦争が終わったら、2人に話を聞こうと思っています。誰かが前に進めば、何かが変わるかもしれません」


それを聞いてOPPOはハッとした。AQUOSが前に進もうとしている事が、自分の心を照らしてくれたような気がしたのだ。


OPPO「うん、そうだね!僕も手伝うよ!」


OPPOはさっきと違い、自信を持って言葉を返した。





―雑木林地区―


iPhone7「誰かあいつ止めてー-!!」


iPhone4「そこだ!隙あr」


Xperia「…」


ゴシャッ


iPhone3、iPhone4、「」


iPhone5「クソっ!死ねええええええええ!!」


Xperia「遅い…」


シャキンッ


iPhone5、iPhone6「」


iPhone7「何なのよあの化け物ー-!!」

    「目を閉じたままなのになんでこんなに強いのよ!」


Xperia「黙れ…」


ザクッ


iPhone7「」


iPhone8「調子のんn」


シャッ


iPhone8「」


Xperia「…」 


iPhone9「なんて強さだ、8までが一瞬で…」


Xperia「...」


Xperiaは刀をしまった。


Xperia「…安心しろ。致命傷は避けてある。」


iPhone9「!?」


Xperia「iPhone1~8、いつもならこんなに弱くないはずだ…」

   「やはり300に支配されているのが嫌で、実力が出し切れていないのか?」


iPhone9「くっ.....」


Xperia「iPhone1~8の連携だって以前よりも悪かった」


iPhone9「。。。」


Xperia「まあいい、俺は先を急ぐ。」


Xperiaが走りだそうとしたその時、iPhone9がつぶやいた。


iPhone9「俺たちが本来の実力を出せていないのは事実かもしれない。だが、なぜお前はそんなに強いんだ…しかも目すら開けずに戦っていた.....」


Xperia「.....」

Xperia「今の戦いに視覚は必要ない。音がすべてを教えてくれる.....」


Xperiaはそれだけ言うと、壊れた電子機器たちに手を合わせ、雑木林の出口へと走っていった。


Xperiaの特殊能力は【 パーフェクト・サウンド 】

他とは桁外れの優れたスピーカーを持ち、自分に入ってくる音の方向、強さ、響き、全てを完璧レベルに理解することができる。

しかし、この能力は大量にトレーニングを積まないと使いこなせないほど、扱いが難しい能力。故にそれをマスターしたXperiaは、視覚を必要としないほどの、圧倒的な強さを手に入れた。





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