第4話 罠

*戦争場所は電子公園から電子平野二に変更しました。迷惑かけてすいません。

*あとここから登場キャラが増えるので改行を増やしました🙇

ー電子平野最東部ー


ここは電子平野内でも土地が低く、敵に見つかりにくい地帯。Galaxyの作戦では、協力を要請した電子機器たちが、ここを通ってiphone1〜9まで接近。できる範囲で奴らを散らばらせてXperiaの負担を軽くする。という作戦だ。


ドローン「ここは本当にすごいな。敵軍に見つかる気配もねえや。」


ガラケー「流石Galaxyはんやぁ…」


録音機「このまま進んでiphoneたちを散らばらせれば私達の任務は完了です。早く行きましょう。」


ドローン「そうだな。急ごう。」


ラジカセ「ハハ!余裕やんけ!」

電子レンジ「iphone軍も大したことありませんねww」

冷蔵庫「それなw正直ビビって損したわw」


その時だった。


???「誰が大した事ないって?🥺🥺🥺」


一同「!?」


一同の背後にそれは突然現れた。

あまりに一瞬で現れたため、誰も気づけなかったのだ。


ラジカセ「やばい!300だ!皆にげr」 

グシャッ

ラジカセ「」


300「逃しませんよ🥺一匹たりともね😊」


電子レンジ「ラジカセが一撃で!?なんだよコイツ!!化け物かよ!!」


冷蔵庫「とにかく早く逃げろぉぉ!」


録音機「300がこんなに強いなんて聞いてないですよ!!」


300「あくびが出るほど遅いですね🙋」

グシャバキッガシュッ

冷蔵庫.電子レンジ.録音機「」


ドローンは何が起きたのか分からなかった。分かりたくもなかった。ドローンは戦意を失って機能を停止させていた。だが、ガラケーが放った一言で再び意識を取り戻した。

ガラケー「ドローンはん!!」


ドローン「!!」


ガラケー「ここで立ち止まっとるわけにゃいきまへん!今すぐこの事を本部のGalaxyはんに伝えるんや!それまでワイがこいつを止める!!お前のスピードならいけるやろ!」


ドローン「そんな!それじゃガラケーさんが!!!」


ガラケーは少し迷いを見せたものの、すぐに言葉を返した。


ガラケー「皆の役に立って死ねるのはワイの本望じゃけえ!さあ!早く行け!」


300は猛スピードでドローンに接近してきた。だが、ガラケーが死ぬ気で300にしがみつき、離さなかった。


ガラケー「一歩も通さんぜよ…」

    「さあ…早く…!」


ドローン「ガラケーさん!………くっ」


ドローンは涙をこらえて飛び出した。後ろからは機械が破壊される音が絶え間なく響いていたが、振り返らずに死ぬ気で飛び続けた。

プロペラが壊れかけても、前だけを見続けた。



ー電子平野北東、雑木林地区ー


ここは雑木林地区

中央の平原とは2キロほど離れた、木が乱雑に生えた見えづらい地帯。

Galaxyが調べた情報によれば、iphone1~9たちが分散する前に待機していたのがこの地区だ。Xperiaと援軍の電子機器たちの任務は、先に他の隊の電子機器たちが分散させたiphone1~9を、1体1体確実に倒していくことだった。

リモコン「確かここらへんだよなぁ」


電気ポット「ああ、確かにここらへんで分散したはずだ。」


蛍光灯「だとしたら、この近くにiphoneたちがいる可能性が高いってことね!みんな、入念に探しましょう!」


Xperia「……」


Xperiaたちは物音を立てず、迅速に雑木林を進んだ。すると、Xperiaが何かを察知し、電子機器たちに呼びかけた。


Xperia「お前ら…止まれ。」


一同「?」


Xperia「前方を見ろ」


Xperiaたちの前方には、衝撃の光景があった。分散するはずのiphone1~9が、一箇所に固まって待機していたのだ。それに驚いたのか、蛍光灯が叫んだ。


蛍光灯「全然分散してないじゃない!!」


マウス「バカ、音を立てるな!」


蛍光灯「あ…」


気づいた時にはもう遅かった。iphoneたちは一斉に気付き、Xperiaの方を向いた。


iphone1「ずいぶんノコノコと出てきたもんだなあXperiaさんよお」


iphone2「分散してないとか聞こえてきたが、何がトラブルでもあったのかな??」


Xperia「……」


Xperiaは目を閉じたまま、なぜ作戦が上手くいっていないかを考えた。


iphone3「まあそうなることは、最初から分かっていたがなあwwwww」


だが、今のiphone3の言葉で、Xperiaはすべてを理解した。


Xperia「なるほど…俺たちは見事にはめられたって事か」


「奴が…iphone300が仕掛けた"罠"に」

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