第2話 それぞれが抱える思い
ー7年前ー
iphoneSE「なあGalaxy、俺たちはなんで作られたと思う?」
Galaxy「分からない…もう少し成長して自分をアップデートすれば分かるものなのかな」
iphoneSE「ハハ!分からなくて当然さ!毎日遊んでばかりだからね!」
iphoneSEがいつものように軽く笑う。
それを見たGalaxyも照れくさくなって笑みを見せる。
iphoneSE「そうだ!これをお前にやるよ、俺とGalaxyの絆の証だ!」
見ると、それは新しい青色の服(スマホカバー)だった
Galaxy「SE…ありがとう!大事にするよ!」
iphoneSE「おう!約束だぞ!」
Galaxyは目覚めた。随分と懐かしい夢を見た気がする。最近はiphone軍の行動を警戒してあまり寝ていなかったから、長い間眠っていたのだろう。Galaxyは昔の事を思い出していた。
Galaxy「SE…あの頃には戻れないのかな」
横で朝食を取っているAQUOSが言う。
AQUOS「また昔の事を思い出してるんですか?気持ちは分かりますが、今はそれどころではありませんよ」
Galaxy「ああ、ゴメンな。あまりに懐かしい夢を見てしまってな…」
AQUOS「そうなんですね。まあ、戦いに向けてしっかり体を休めておいてください。」
普段は冷静なAQUOSも、今日は落ち着きがない。無意識のうちに焦っているのだろう。
Galaxy「そうだな。お前を体も休めておけよ。」
AQUOSは軽くうなずき、着替えに行くGalaxyの姿を後ろから見ていた。こころなしかその後ろ姿は寂しそうに見えた。
ートレーニングルームー
OPPO「やはりここにいたんだね、Xperiaさん。
Xperia「…」
Xperiaは軽く会釈し、またトレーニングに戻った。
OPPO「Xperiaさんはすごいなぁ、自分じゃあ絶対ここまでトレーニング出来ないよ。」
OPPO「せっかくこの軍に入れたのに、こんな僕じゃ明日の戦争戦えるのかな…」
Xperia「…」
Xperiaはトレーニングを続けている。
OPPO「僕もXperiaさんみたいに強ければ…」
そこでXperiaは手を止め、初めて言葉を返した。
Xperia「自分を信じろ。お前は充分頑張っている。」
Xperiaはそれだけ言うとトレーニングルームを後にした。
OPPO「……」
OPPOは迷っていた。迷うたびに、自分の弱さが頭を駆け巡る。だが、今までの迷いと違い、頭の中ですぐに収束した。Xperiaの言葉のおかげだろう。憧れの人からの言葉は、時に自分の感情に変化をもたらしてくれる。それが例え、自分を否定するものでも。OPPOは静かにトレーニングを始めた。
OPPO(迷っている場合じゃない。僕だってこの戦いに向けて前に進まなきゃ。)
OPPOは拳を強く握りしめた。
その夜
Galaxyは、全電子機器に向けて、明日の戦争についての情報を発信した。
その情報をいち早く受信したのは、昨日Android軍の作戦会議を遠くから見つめていた謎の影だった。
???「HAHA!戦争か!いよいよ面白くなってきたじゃないか😎 ワクワクしてきたYO😎」
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