第4話 狂い始めた世界
あの日から一週間が経過した。
僕と鈴音は家を出ることなく基本的に自分の部屋でパソコンや携帯をイジる生活だった。
幸い僕と鈴音は自炊ができ食材もだいぶあったので外に出ることなく謎の白い毛について調べることができた。
分かったことは今回のような不審死が多発しているということ。
そしてその現場には必ずその毛が落ちていること。
僕らが始まりだったということ。
世界全体で起きていること。
監視カメラなどは壊され見ることができないこと。
生き残りは子供だけであるということ。
等が分かった事であり、つい昨日警察が毛に付いて聞いてきた。
僕らは取られる可能性を考えて知らないふりをした。
警察は何処か納得していない様子で帰っていった。
それぐらいの変化と成果しかなかったのが残念だ。
警察も毛については何も分かっておらずお手上げとテレビで言ってた。
本当はどうかは分からないがそれが本当ならこの毛が何か見当もつかない。
鈴音も中々成果が出ず少し不機嫌になっている。
仕方ないと思うがこっちに当たらないようにはしてほしい。
昼時の為、簡単な間食より少し多いぐらいのご飯を作る。
食べれるように並べて
「鈴音。」
と声を少し張り上げ呼ぶ。
よっぽどお腹が空いているのか急いで降りてくる。
そして二人で頂きますをして食べ始める。
ご飯中は携帯やパソコンを使えないのでテレビで情報収取をする。
最近はずっとこの話題ばかりだ。
被害者の人数が更新される。
死者がもう50万を超えたとのことだ。
一週間で50万人。
更には国際的にと言うのが僕らの頭を悩ませる。
そしてノイズの音がなる。
ジジジッと何処か気を悪くさせてくる感じの不愉快な音だ。
そしてそれはテレビからなっていた。
ふと視線を向けると黒くなっている。
電源が落ちたのかと考えるが微かに音が聞こえる。
何かの鳴き声だろうか?獣のような唸り声が聞こえる。
訝しんでいると20代前半ぐらいの男が映る。
「えーと。どうも。初めまして。今回この世界のゲームマスターを務める…そうですね。とりあえず今は、ペトラと名乗っておきましょうか。」
と男は言い言葉を続ける。
「今回はこの世界を別世界。皆様が言うところの異世界というのでしょうか?勿論魔法在り、モンスター在りの、らいとのべる?と呼ばれる本の物と同じですよ。それとこの世界を混ぜてみようと思うんですよ。」
と変なことを言っている。
そして男はとても重要なことを話し始めた。
「しかも皆さんはもう既にその影響を受けえいるのですよ。例えば最近全国的に起きている不審死とか。」
とそれが聞こえた瞬間僕と鈴音がビクッと体が揺れる。
キレそうだがここで下手なことをして情報が得られない何てことはあってはいけない為
「鈴音少し落ち着け。」
と今にもテレビに当たりそうな鈴音に落ち着くように言った。
頭ではそれを理解来ているのだろう。
「分かってる。」
と言っているが顔からはとてつもない怒りを感じる。
そして男は続ける。
「まぁ、私のやらかしで子供だけ活かしてしまったので後ほどお詫びの品を送りますよ。そして大きく変化が始まるのは来月9月1日に日が変わってから。皆さんは必死こいて無様で醜い姿をゲームマスターの私に見せながら死んでいってくれれば幸いです。次回は私の気が向いたらやりますよ。」
と言い咳払いをしている。
「ゴホッゴホッ…ふぅ。ではまた合うときまで。皆様に終わりなき絶望と限り無き死がありますように。」
そしてテレビは元に戻り時間が経っていたためか先程まであった内容ではなく別のコーナーに変わっていた。そして残ったのは静寂と混乱した僕たちだった。
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