~神side~ ベルちゃんっておもしろビックリ箱だよね

最近ベルちゃんと話してないなぁ。

よし!

呼んじゃおう!!


「えい!!」


指を振ると目の前にベルちゃんが現れた。


最近ベルちゃんの抵抗力が強くなってきてるなぁ。


『ん? ……あぁ、ネロ?』


「そうだよ! やっほ!! ベルちゃんの愛しの神様ネロだよ!!」


『愛しのかどうかは置いとくけど。久しぶりだねネロ!』


「最近ベルちゃんと話してなかったから、呼んじゃった!」


『私も旅に出るから一夜くらいしか相手できないけど。それでも良い?』


「全然いいよ! ベルちゃんと話せるなら1分でもいいよ! あ、やっぱり長く話したいから1分は嫌だ!」


『1分はさすがに短いでしょ』


ベルちゃんと話してるだけで楽しいなぁ!

それにしても……


「ベルちゃん、心の中で話さなくても普通に喋れるようになったんだね!」


『? ……あ、確かに!』


「気づいてなかったの?」


『いや、いつものように喋ったらなんか喋れちゃった……みたいな? たぶんだけど神界に行ったからかな?』


「え!? 神界に行ったの!?」


『うん、なんか行けちゃった』


ベルちゃん……本当にこっちに来るのも時間の問題かもね。

それからボクはベルちゃんと色々なことを話した。


───────────

────

──


「いやぁ久々に話せて楽しかったよ!!」


『私もいい気分転換になったよ! あ、そろそろ目が覚めそう』


「次会うときにはもしかしたら神様になってるかもね!」


『あはは……さすがにそれはないんじゃない?』


「そうかな? まぁ、ベルちゃんも旅を楽しんでね!」


『うん! じゃあね!』


ベルちゃんはそう言うと消えていった。

いやぁ、ベルちゃんがここまで成長するなんて思ってなかったなぁ。

未来のボクも少しは説明してくれたらよかったのに。


ふと、未来の自分からベルちゃんの魂を預けられたときの事を思い出した。


急に未来の自分から魂を預けられたと思ったら。

「ごめん! ちょっと、やらかしちゃったからお詫びとして転生させることになったんだ!!できる限りサポートしてあげて!!」と言われてビックリしちゃったよ。


神は基本的に未来を見ることはできない。

だけど全ての神は未来を知っている。それは何故か、それは未来の自分が過去……つまり今の自分に情報を渡すからだ。

神はこの力によって最悪の未来を避けることができる。

だけど過去に送れる情報は自分が死にそうな原因か、世界や次元が大変な状況になる原因を伝える時だけだ。



未来のボクが今の時代に転生させるってことは。きっとベルちゃんは歴史に影響を与えるのか、何も影響を与えないかのどちらかってことだもんね!

今の調子だと歴史に影響を与えるのかな?

これからが楽しみだよ!


あ、魂の通り道を龍脈に勝手に繋いだの言ってなかった……

まぁ、何かあればベルちゃんが言ってくるでしょ!!

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