家に帰ったらなんか勝手に他人に住まれてたみたいな、そんな感覚
私は魔法を発動し自分の神域に帰ってきた。
いや~神界の存在も知ったしエンリちゃん達にも会えた!いや~素晴らしかったね!うん!
チラッ
今度行くときは私も神になってると良いな!なれるか知らないけど!
エンリちゃんとアルルちゃん、きちんと神力も扱えてたし心配すること無いね。
チラッ
これからやらなくちゃ行けないのは、言語の塔の修復作業と新しくなった言語の収集かぁ。
これも数百年くらいの時間でのんびりやろうかな。新しくできた文明もゆっくり見たいし!
さてと···現実逃避はそろそろやめるかぁ。
私は決意すると目線を前方に向けた。
そこには、キノコでできた家や光る植物でメルヘンな空間が存在していた。
そして、その空間にいるのは明らかにハッキリと見えるようになった妖精らしき生物だった。
いったい何があったらこうなるの!?
おかしくない?私1日しか神界にいなかったよ!?地球時間で大体3~4ヵ月くらいしか経ってないと思うんだけど!?
すっっっごく変化してるじゃん!
おかしいよ!
何あのキノコ·······家じゃん。
かわいいね!ってそうじゃない!
あ、こっちに気づいた。
前は何も聞こえなかったのに、今はちゃんと喋ってる声が聞こえる。
何を言ってるかは相変わらずわからないけど。
『ねぇ、何言ってるかわからないから、言葉が通じるのかわからないけど·······君達は何なのかな?』
あ、なんか集まってコソコソ話?みたいなのしてる。
そういえば神界に行く前に体に引っ付いたまんま転移しちゃったからなぁ。
妖精からしたら引っ付いてたでかいのが、急にいなくなってまた急に現れたんだからね。
あれ?私って不思議生物?
まぁ·······別に気にしなくて良いか。
そんなことを考えてると数人?数匹?の妖精が奥の方に向かった。
よくよくこの空間を観察してみると、きちんと道と家といったように村や町のように整っている。
ん~家がバラバラにある農村みたいな?
実物見たこと無いけど。
私が前世でやってたフルダイブ型のゲームで農村作ったりするやつはやってたけどさ。
妖精達が向かった方向を見てみると他のキノコよりも大きなキノコの家があった。
妖精はその家に向かったようだ。
それにしても、また妖精達が引っ付いてきたなぁ·······何でくっつくんだろ。
しかも、実体があるみたいだから重さを感じる。
『あ、こら!耳を引っ張るな!痛い!痛くないけど!痛い!全然痛くないけどさ!うひゃあ!尻尾を触るなぁ!』
ゼェハァ、ゼェハァ·······やっと離れた。
ってまたくっついてきた!
あ、今度は言葉が通じたのかわからないけど尻尾も耳も触られない。
ふぅ、いったい何なんだろ本当に。
ふと一番大きなキノコの家の方向に目を向けると、今までの妖精とは明らかに違う妖精がこちらに向かってきているのが見えた。
今までの妖精は少年や少女のような見た目をしていたが、今向かってきている妖精は20~25歳ほどの見た目をした妖精だった。
何あの妖精·······目茶苦茶雰囲気違うんだけど。
こう、回りの妖精はふわふわしてる雰囲気なんだけど、あの妖精はなんと言うか優しさの塊?母性?なんだろう·······ん~とにかく凄い感じがする。
凄い雰囲気の妖精は私の足元にやってきた。
「縺ゥ縺?b遘√?縺薙?蟄宣#繧堤オア縺ケ繧九b縺ョ縺ァ縺」
『え?何???』
「縺翫d?滄?壹§縺セ縺帙s縺具シ溷ー代@蠕?▲縺ヲ縺上□縺輔>縺ュ」
『ごめん、何て言ってるかわからないよ。』
凄い雰囲気の妖精は何か私に話しかけているみたいだけど·······やっぱりわかんないや。
んー雰囲気的にこの子達をまとめてる人?みたいだけど。
ん?なんか干渉されてるような·····?頭の中を覗かれてるようなぁぁぁ?
そんなことを考えていると、目の前の凄い雰囲気の妖精が急に狼狽えるような仕草を始めた。
「縺ェ縲√↑縺ォ縺薙l??シ滓ュ蝣ア縺悟、壹☆縺弱k??シ溘↑縲√↑繧薙→縺玖ィ?隱槭↓髢「縺吶k諠??ア繧陳キツキツキツキ縺?▲?」
うわ、急に吐いたんだけど!
·······あ、気絶した。何がしたかったんだろ?
起きるまで待つかぁ。
─────────────────────
──────────
───
─
あれから2時間くらい経った。
ゲロ吐いた妖精が気絶して倒れて、回りの妖精が葉っぱで作ったベッドみたいなのに乗せて看病してた。
そして、その妖精が今やっと目を覚ました。
「う、うぅ···ひどい目に合いました。」
『キェェェェェェアァァァァァァシャベッタァァァァァァァ!!』
キェェェェェェアァァァァァァシャベッタァァァァァァァ!!
ししししししゃ喋ったぁぁ!!
何で!?
さっきまでよくわかんない音出して喋ってたのに!!
『ゲ、ゲロ妖精が喋った!』
「ゲロ妖精!?な、なんですかその呼び方は!私はそのような名前ではありません!」
『あ、ごめん。ゲロ妖精』
「ですから!」
あ、反応面白い。
もっと弄ってたいけど、これ以上やったら怒られそうだしやめとこっと。
『ごめんごめん。で、あなた達はいったい何なの?』
「ふぅ、そうですね勝手にここに住まわせてもらっている以上私はベル様に文句は言えません。我々が"何なのか"という質問ですが。ベル様が思っている妖精と呼ばれるもので合っていますよ」
『ふ~ん、そうなんだ·······ん?私、自分の名前をあなたに名乗ったっけ?』
「先程あなたの記憶を覗かせててもらいました。記憶の中から言語を探って学習したので私はベル様と会話できるようになったのです」
あぁ!あの時干渉されてるような感覚があったのって、そういうことか!
「それにしても、あなた記憶の量どうなってるんですか!!!!!」
『え?』
「あんなに膨大な記憶見たこと無いですよ!!それに!長生きしすぎですよ!!私より存在してる時間長いじゃないですか!」
『え~そんなこと言われても·······あ、もしかして記憶の量多すぎて吐いちゃったの?それに勝手に覗いたのはそっちだし自己責任じゃないの?』
「うっ····そうですね。勝手に記憶を覗いたことは謝ります。ですがそうしないとベル様と会話するのは困難だったので」
『うんまぁ、確かにしょうがないね』
あのまま意味わかんない言葉で喋られても意志疎通できなかったし。
それにしても、勝手に住まわせてもらってるのかぁ。
たしかに私何も言われてないしね。
そもそもこの妖精達は、いったいどこから現れたんだろ。
『ねぇ、あなた達は一体どこから来たの?ここの次元って私が作っちゃった次元だから、最初から居たなんてことは無いんだろうけど·······』
「そうですね·······ではまず、我々が一体どういう存在なのかを説明しなければいけませんね」
その妖精から語られたことは驚きのことだった!っていうほどのことでもなかった。
前世では異世界に転生して俺最強!みたいな物語が人気だった。
その誰しもが夢見た異世界、あります。
まぁ、当たり前なんだけどね。だって世界は大量に存在するんだから。
あ、生き物としてのね?
前も言ったけど世界と言うのは大体10個ほどの次元を持ってる。
そんなのが沢山いるんだから人間が想像するTHEファンタジーみたいな世界も無数に存在する。
だってそもそも私が転生する時も、先に異世界に転生してた人がいるわけだし?
何でこんな話をしたかと言うと、妖精達はそんな無数に存在する異世界のうちの1つからこの次元に流れ着いたらしい。
妖精達がいた世界は魔法があり人や亜人、魔族といった種族が存在して、実にファンタジーしてる世界だったらしい。
妖精達はここに作ってるような集落を国の近くに作っていたらしく、その国とはちょっとした共生関係だったみたい。
ある日いつものように国に遊びに行ったら、急に時空が歪んで気づいたらここにいたと·······
最初実体が無かったのも自身の体を構築する魔素が減っていたからなんだって。
まぁ、わざとここに来て住み着いたんじゃないなら仕方ないかぁ。
追い出すのも可哀想だしなぁ。
『帰れそうにないなら、これからもここに住んで良いよ!』
「よ、よろしいのですか!それはとても助かります!」
『うん、ここで会ったのも何かの縁だろうし。え~っと、何て呼べば良いのかな?』
「私は普段から妖精や女王、人族の方からも妖精女王という風にしか呼ばれてませんでした。なのでお好きなように呼んでください」
へ~女王だったんだ。女王·······クイーン?
うーん私ネーミングセンスがそこまで言い訳じゃないからなぁ。
思い付くまでは女王で良いや。
『名前が思い付くまでは女王って呼ぶね』
「名前を···わかりました。では、我々妖精族はベル様に忠誠を誓います」
『え?何で?』
「この次元はベル様が創造し、その空間に住まわせてもらっているので忠誠を誓うのは当たり前です」
なるほど?別に創造したわけじゃ無いんだけど。してないよね?
まぁ何はともあれ、なんか配下?部下?が私にできた。
この次元に住人も増えたわけだし、もっと生き物とか植物とか増やそうかな。
────────────────────────────
どうも作者のオオキャミーです。
今回初めて文字化けメーカーを使ってみました。
投稿頻度?知らない子ですね。
自分も学校に通っているので、なかなか執筆できる時間がないんですよねぇ。
この作品が面白いと思ったら★や♥️で是非評価してください。こう、ポチポチっと。
頑張ろうと思います。投稿頻度が高くなるかは·······わかんないです。
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