逆浦島的な

よ~し素晴らしい景色ができた!

この調子でいろんな所を作っていこう!


私はまた別の方向へと移動した。


う~ん次は何作ろうかなぁ。

グランドキャニオンみたいなの創っちゃう?

でも、ただ真似して創るのもあまり楽しくないしなぁ。

あ、植物とか生やしちゃう?モリモリに。

せっかくなら生やす植物も創っちゃうか!


私は一旦、植物を落ち着いて創るために洞窟に帰った。


さて、どんな植物にしようか·······

エンリちゃんとアルルちゃんのお墓がある山の頂上の木は、魔素が通常の量より多く出るように創ったからその要素も取り入れたいなぁ。

よし!色々な種類の植物を創っちゃおう!

まずはあの植物でしょ?他にはあんな植物とかこんな植物も·······!

あ、果実がなる木も作っちゃお!

他には·······!!───────


──────────────────────

────────────

───


植物を創り始めて20年も経っちゃった。

あれからいろんな種類の植物を創ったんだけど、思った以上に創るのが楽しくてさぁ。

私、物とか創るときは集中しちゃうからなぁ。


まぁ、良いや。

私がこの20年間で創った私の可愛い植物達を紹介しようではないか!


No.1!!


超繁殖光り苔くん!


この苔は魔素がある限りひたすらに増え続ける苔で、繁殖力が異常に強い苔だ。

何よりこの苔の特徴は名前の通り光る!

この苔は魔素を吸収するけど、実は魔素を吸収しすぎちゃうんだよ。

必要な分は繁殖に使うんだけど、残りのいらない魔素を光に変換する性質がある。

さらに!この苔の面白い所はね·······一定範囲内で存在できる数が決まっていて、その一定数を超えると自然に枯れちゃうんだよ!!

面白いでしょ?

ちなみにこの苔は一番最初に創ったから、今じゃ洞窟の中の至る所に繁殖しまくってる。


次!No.2!!


食虫蔓付き光り花ちゃん!!


この花は木に絡み付いて上から垂れ下がる感じになる植物で、花が光る!

光る仕組みは超繁殖光り苔くんと一緒だね。

ただ、名前にもある通りこの植物は食虫植物なのさ!

虫を捕まえる時、蔓を鞭のように操って空中を飛んでる虫を一瞬にして捕獲するんだよ!

実に生きてるって感じだね!

さらにこの植物の凄いところは、絡み付いた木と共生関係になることができる点だよ。

この植物は余った養分を絡み付いてる木に分け与える性質があるのさ!すごいでしょ!

ちなみにこの花が共生してる木になる果実は、通常の果実よりも甘くなる。


次ぃ!!No.3!!


魔素放出性大樹くん!


この木はエンリちゃんとアルルちゃんのお墓がある所の木と同じで、魔素を放出する性質がある。

ただし明らかに違う点が1つある。

それは·······


デカイ·······でっっっっかい!!!

そう、ものすごく大きいのだ!

全長は100mは優に超えている。

前世のアメリカに合ったと言われる大きな木よりも多分大きい。

前世で一度は見てみたかったけど、大規模実験の失敗の影響で、すでに全て焼けちゃったもんなぁ。

残った木は超科学結晶宇宙都市、通称スペースコロニーに植えられてたらしいけど。

見てみたかったなぁ·······まぁ、今はそれよりもはるかに大きい木を見てるけどさ。


まあ良いや。


つぅぅぎ!!No.4!!


超繁殖浄化性苔ちゃん!!


この苔は超繁殖光り苔くんと同じように凄まじく繁殖して、同じように枯れる性質を持っている。

ただし、超繁殖光り苔くんとは違い光らない。

光らない変わりに自身が生えている一帯の空気を綺麗に浄化するのだ。

この仕組みは苔の細胞に聖属性の魔術陣を刻み込んで、その細胞を繁殖するたびにコピーしていくというものだ。

この苔が生えているところは凄まじく綺麗に清んだ空気になる。


スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!


空 気 が ! !


う ま い ぞぉぉぉ!!!!!


ってなるくらい空気が綺麗になる。


では早速、この植物達を植えていこう!

私は前回の場所に移動した。

前回、私は洞窟に戻る前にグランドキャニオンモドキの元を作っておいた。

グランドキャニオンっていうのは永い年月をかけ川が侵食してできた渓谷だから、それを元にして川を設置して時間を滅茶苦茶加速させてた。


そして現在、凄まじい大渓谷が完成していた。


う~ん絶景なり。


その一言に尽きるね·····ここに青々とした植物が生い茂るのかぁ。

さぞかし綺麗な景色になるんだろうなぁ!


じゃあ、まず最初に超繁殖浄化性苔ちゃん!

君に、決めた!!!


私は超繁殖浄化性苔ちゃんを地面に植え付け、

そしてその地面に対して魔素を一気に送り込んだ。

瞬きをするたびに苔の範囲がどんどんと広くなっていく。

さらに!ここで時間加速ぅ!!

苔が早送りでもしたかのように凄まじい早さで範囲を広げていく。

まぁ、実際に早送りしてるんだけどね。

しばらくして渓谷に苔が斑模様に生え、面白い光景を生み出した。


何か目がチカチカするなぁ。

てなわけで次!

魔素放出性大樹くん!!

次は君だぁ!!


山を創ったときと同じ要領で木をランダムに生やしていく。

モリモリだぁ!!

ここからさらに種類と量を一気に植えていく。


超繁殖光り苔くんと食虫蔓付き光り花ちゃんを同時に植えていく。

そして当たり前のように時間を加速させれば寂れた渓谷は、大自然溢れる豊かな森がある渓谷に大変身!!

良いねぇ!空気がとても清んでるよ!

これも超繁殖浄化性苔ちゃんのお陰だね!

きちんと森の中も明るいし!


さてと、そろそろ地球に戻ろうかな。

約33年ぶりだね。

私はパンチで次元に穴を開けて地球に戻った。


ただいま~


さてと、国はどのくらい発展したのかな?

うん?何も変わってなくない?

じゃあ村の方は?

·······変化無し。

というか33年前と何にも変わってないね。

村長に話を聞きに行こうか。


『村長~!いる~?』


私が村長の家の前に行き声を出すと家の中からドタドタという音と共に村長が出てきた。


「おお!これは神狼様!1年ぶりですね!本日はどのようなご用件でしょうか!!」

『ん?1年?33年じゃなくて?』

「はい?·······えっと、1年ですが。」


んんんんんんんん???


『ちょ、ちょっと待って?え?1年!?』

「え、あ、はい。」

『ちょ~っと待っててね?』


私は急いで次元を調べた。

その結果·······ここの次元と向こうの次元の時間が狂ってることがわかった。

とにかく向こうの次元は時間に規則性がないのだ。

時間が意味わかんない挙動をしてた。

向こうの次元を覗いてみれば急に時間が加速したり遅くなったり、ほんの2、3秒巻き戻ったりと意味がわからない。

とりあえず急いで地球の時間と合わせた。


『あ、待たせててごめんね。今日は特に用事はないから戻って良いよ。』

「わかりました。それではいつでも来てください。我々はいつでも神狼様をお出迎えします。」

『うん、じゃあね。』


いやぁ驚いた。

時間は思った以上に扱うのが面倒くさいなぁ。

私はずっとあの次元にいたから気づかなかったけど、外から見たらあんな風になってたんだ。

とりあえず、あの次元に一回行こう。


すぐに、ただいまぁ!特に変化はないかな?

私はすぐに神域を見て回った。

火山は安定してる。

洞窟も特に変わった変化無し!

日本っぽい山も異常無し!

大峡谷も異常な·······あるぅぅぅぅぅ!?!?


なんかめっちゃ蔓が狂喜乱舞してるんだけどぉ!?

なんでぇぇぇ!?

いや、よく見ると蔓は何かを捕まえようとするような動きをしてる。でも·····


何もいなくない?


"神狼眼"で見てみよっと。

·······う~ん?


なんか、飛んでる?

光ってる何かがたくさん飛んでる。

もっとよく見てみよう。

光が見えないように見てみると、光を発してる正体がハッキリと見えた。

それはとても小さく人の形をしていて背中には虫のような羽が生えている。

さらに種類がたくさんいるようだ。

髪と服が赤だったり黄色だったり青だったり緑だったり、とてもカラフルだ。

その姿を見たものは、ある生空想上の生物を思い浮かべるだろう。


『よ、妖精だぁぁぁぁぁ!!!』







────────────────────────────


いやぁ、投稿が遅れた言い訳をさせてもらいたい。

あのですね、近況ノートでも説明したんですがこの話を書こうと思って書いてたらいつの間にかフォロワー1000人記念のイラストと、★500記念のイラスト、エンリちゃんの格好いいイラスト、アルルちゃんの格好いいイラストが目の前にあったんですよ。

しかも!小説の文字数は一切増えてないんですよ!不思議ですよね!ね!


ね!?


·······はい、大変申し訳ございません。

で、でも!絵を描くのが楽しくなっちゃったんだよぉ!しょうがないじゃないかぁ!

てなわけで、イラストは線画と色を塗り終わったらそれぞれ近況ノートで公開します。

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