幕間 ベルのお料理教室!!!







私は今·······深刻な事態に陥ってる。

そう、今までのどんな状況よりも深刻な状況なのだ!

それは·······




食べ物の味に飽きた!


いや本当にどうしよう·······生肉は飽きた!野菜とか果物毒含むとかそういうのも飽きた。

どうしよう·······!

私はしばらく考え続けた。そして、1つの考えが頭の中に舞い降りた。

そうだ、料理をしよう!


料理·······それはまだ生まれていない人類がこれから先の未来に作り出した偉大な発明!

火を使い焼く、煮る、蒸す!別の具材と混ぜる!香辛料などを使って風味を良くしたり臭みを取る!料理は確実に食べ物のおいしさをランクアップさせる!

つまり!食べてるものに飽きた今の私を確実に救ってくれる·······!!


素晴らしい、なんて素晴らしいんだ料理·······!

料理という素晴らしいものを考えたこれから先誕生する人類に感謝だ!

というわけで早速料理をするための準備をしよう。


用意しなくちゃいけないものは·······食材、調味料、調理道具········他に何かあるかな?

まぁ、足りないものがあったらその時に考えれば良いか!


じゃあ、まず最初に用意するのは食材!

肉とか魚とかあるけど今回は肉で!というわけで早速そこら辺他大陸にいた恐竜とデカイ蛇を狩ってきた。食材は準備できた。

次は調味料だね。調味料は私が今まで食べてきた野菜や薬草、果物の記憶を思い出してどんなのを揃えるのか決めた。とりあえず辛いの全部持ってきちゃえ!

次!調理道具は魔法!以上!そんないちいち調理道具を作って用意なんかしてられない!

面倒k···時間短縮だ!まぁ、そんなことより早速料理だ!!


まず狩ってきた恐竜とデカイ蛇を切る!


    【魔爪まそう

      +

【オリジナル空間魔法:空間切断】スペースカッター


次の瞬間私は高速で恐竜と蛇の死体を切り刻んだ。高速で部位ごとに切り分けため、端から見れば一瞬のうちに死体が骨と内蔵と肉に分けられたように見えると思う。

これぞ職人技·······ドヤァ!


次に持ってきた香辛料を細かく砕いて粉にしていく。


オリジナル土魔法:大地の粉砕者オールクラッシャー】弱


魔法って本当に便利だなぁ数瞬のうちに製粉されたよ。まさに魔法の無駄遣いともいえる。

これで料理の材料は準備できた!


そして最後は調理道具!

料理をするためには沢山の道具がいる!··はず

食材を入れる鍋だったりコンロだったり。

それを今から1から作るとなると、とてつもなく面倒くさい!そもそもコンロの原理なんて知らない!だけどそんな私には魔法がある!だから料理道具も魔法で解決だ!!

火!魔法で!

鍋!物理的に干渉できるほど濃密な魔力で!

他!もう全部魔法で!


すごい!全部魔法でできちゃった☆

まあ、ふざけるのもここら辺にして早速調理開始!


まず最初に肉を魔力で形成したフライパンにのせて火にかける。ジューッという心地の良い音が聞こえてくる。そこに先ほど粉末にした香辛料麻痺毒をパラパラとかける。すると辺りにとてもスパイシーな食欲を刺激する匂いが広がった。


·······じゅるり


やばい、もう我慢できない!

いただきま~す!!

うまぁぁぁぁぁぁい!!!噛んだ瞬間に口の中に溢れ出る肉汁、香辛料のおかげでスパイシーな風味!美味!うまい!おいしい!

そんな言葉しか思い浮かばない!

今までなんで料理をしてこなかったんだろうか!···焼いてスパイスかけただけなんだけどね。でも!今まで生のまま食べ続けていた自分が恨めしい!


それから私は焼いたり煮たりして食べまくった

途中で肉が無くなってまた狩りにも行った。


うーん♪︎食べた食べた~♪︎

そろそろ最後にしようかな?

そういえば、私って魔素で体が構成されてるからか魔素が含まれてる物質を食べたら元気になるんだよねぇ。


·······料理に混ぜたらどうなるんだろ?

試してみよ!

最後の料理は汁物にしようかな。

私は魔力で鍋を作り様々な具材を投入した

蛇の肉~♪︎恐竜~♪︎野菜に果物香辛料~♪︎そしてたっくさんの薬草~♪︎最後の仕上げは魔~素っ♪︎

そうしてグツグツの鍋の中を煮込んでいった。

魔素はまだまだ馴染みそうだなぁ····もっと入れちゃえ!

私は魔素をさらに注入した。

完成!

私の目の前には美味しそうな固形物光も通さぬ真っ黒な何かが出来上がっていた。

いざ実食。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ


うーん食感は餅?団子?見たいに少しの弾力があって、味はスパイシーな味だった。

美味しい!これは何個も食べたくなる美味しさだ!

私はすごい勢いでその料理を食べた。

うーん美味しかった!

そして魔素を含んだ料理を食べて何か体に変化があるか確認してみた。

すると体からほんの少しの冷気が出ていた。

うーん微妙な変化だなぁ。まぁいっか!

美味しいものが食べれたし!

たくさん食べたから少し眠くなってきたなぁ。

もう夜だし寝るか!

私はお手製のベッドに行き眠りについた。





その日の夜ベルの住む洞窟に一匹の小動物が入ってきた。その小動物はしばらく妙に明るい洞窟の中を進んであるものを見つけた。

地面に落ちてる真っ黒な何かだった。

小動物はとてつもなく空腹だったため、ほんの少しだけその黒い物をかじった。すると小動物の体が痙攣し始め泡を吹いて倒れた。

数時間後、小動物が起き上がり急いで洞窟から逃げ出した。


_____________________


今回の話は1~2万PV記念の話でベルの旅の後半ぐらいの時系列です。

小動物、哀れなり

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