演技ってふと我に返ったときに恥ずかしくなるよね


ふぅ疲れた······人と会話するのはいったい何億年ぶりだろう。多分これであの人達が自分達以外を支配しようとするこ無いと思う。


私はあの日からインパクトのある登場をしようと思って色々考えた。最初に思いついたのが天気を変えるというものだ。


よくアニメや映画などでは強いやつが出てきたら雲行きが怪しくなったり嵐になったり、逆に雲が消え光が差したりといった演出がある。

つまり、強いものが現れると環境が変化するのだ!

だから私は、天候を操作しようとその方法を考えた。そして思いついたのが、擬似的に天候を再現する方法だ。

遥か上空で水の塊を落とせば、地上では雨のようになるのがわかった。

さらに落ちている水をさらに冷やすと雪に変わりみぞれからあられそしてひょうに変わっていった。

天候を晴れにしたい時は風魔法を使って上空の雲をゆっくりと動かせば、自分の場所にピンポイントで光を当てることができる。

当日どの天候にするかだけど、儀式があるのは夜だってわかったから晴れにしても意味がない。

じゃあ雨や雷を降らせるかと言われたらそうでもない······だって、雨に濡れるのびしょびしょで嫌だもん。

と言うことで残るは雪だけなので雪に決まった。

私のこと雪狼って呼んでたしね。

天候を変えないという選択肢は無かった!

次は私が現れるときの演出だけど、普通に一瞬であの儀式をしてる祭壇に行くのも良かったけど······それだと花がない。


そうだ!花がないなら生やせば良い!ということで龍脈を操作して魔素で花を作って生やした。

魔素は世界の欠片、つまり世界を構築する物質だから生やした花は普通の花と全く変わらない。

緑化にぴったりだね。

名付けるなら植物魔法かな。その生やした花を凍らせたらキラキラ光る綺麗な氷の花畑の完成だ。ちなみに美しくかっこよく見える歩き方もめっちゃ練習した······モデルかな?神だけど。


今さらふと我に返ってみたけど、なんかわざわざ演出してるの恥ずかしいな///

······まぁ過ぎたものはしょうがないけどさぁ。ちょっとした私の黒歴史だなぁこれは。

私もとうとう神様か……ネロに会いたくないな、絶対何か言われる!絶対!


そろそろ過去を振り替えるのはやめて今を見よう(いいこと風)。

とりあえずあの村以外の人間を探そう、あの村の様子もわかったし世界に文明の一つや二つできてたらいいな。たまには神狼眼を使わずに自分の足で探そうかな。うん、そうしよう。ゆっくりと足で移動して、ストレスを自然で癒しながら探そう!さすがに"感知"は使うけどね。


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今私は山の上に作った氷のお城の前に佇んでいる。うん!いいもの作ったなぁ、この氷の城を作るのに1週間もかかっちゃった。最初は適当に城っぽく作ってたけど、だんだんと凝っていったらものすごく壮大で格好いいお城になった。うーん·······本当に良いものを作った。私ってば天才!


そういえば、私はなんでこんなところにいるんだっけ?

ええっと······大体2週間前にあの神域を出てそのあと3日ぐらい南に向かって移動してたら花がたくさん咲いてる綺麗な場所を見つけて······それから大きな綺麗な蝶を見つけて追いかけて······気づいたら大きな山が見えたから、そこに向かって走って登って頂上に近づいて某雪の女王みたいに氷で遊んで気がついたら今に至ると············寄り道しすぎちゃった☆


この調子で進んでたら絶対に人類なんて見つけられないなぁ······まぁ、良いか!別に人類がすぐにいなくなるわけでもないし!このまま進んでこう!とりあえずこの氷のお城は壊さないとなぁ······壊すのかぁ······


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洞窟を出て大体2ヵ月、ようやくあの村以外の人類を発見した······寄り道しすぎちゃった。

遅くなったのは私は悪くない!興味が湧いてくるような物がたくさんある世界が悪い!


発見した人類だけど、遠目から見た感じ結構発展してるように見える。レンガ?っぽいやつで家を作ってる、レンガって言っても多分あれは泥レンガだと思う······多分。


と、いうわけで潜入しよう!


まず気配を世界に馴染ませる、気配を0するんじゃなく世界に馴染ませるのは気配を0にしてしまったら逆に、ものすごい違和感があるようになってしまう。その空間だけ異様にように感じるのだ。けど自然に馴染ませるように気配を馴染ませればごくごく自然に何も感じなくなる。


次に体を小さくする。何を言ってるのかって?そのままの意味だよ。今の私の体の大きさは4mぐらいある、魔素体の時は3mぐらいだったんだけど神魔力になった時に4mぐらいになった······不思議だ。このままあの町と言える一歩手前の所にこの体で言ったら、確実に家とか色々壊しちゃう。じゃあどうすれば良いかそれは私が小さくなれば良いのだ!!私の体は神魔力で構成されている、神魔力は文字通り私の一部のように操ることができる······一部のようにって言うか一部だけどね。私が体の大きさを自在に変えられるのを知ったのは大体1万年ぐらい前かな?


ある日、世界を探索してたときに洞窟を発見して私はその洞窟の中に入っていったんだよね。その洞窟の中を進んだときにだんだんと狭くなっていって、最終的に進めなくなってしまった。どうやって進もうか考えたときに私は天才的な考えを思いついてた。自分が小さくなればいいじゃん!とそして私は自分の体を構成してる神魔力を圧縮した。するとどうだ1mほどに小さくなった!

小さくなってからは洞窟の奥まで探索したよその洞窟の奥には地底湖があった、魔法で光をつけたらめっちゃ綺麗だった前世で言うイタリアの青の洞窟みたいな感じだった。


閑話休題



とりあえず私は気配を消して小さくなったからあの町と言える規模の集落?もう町で良いや。なにはともあれ潜入開始!こちらス◯ーク今から潜入する!


ウルフだけどね······!


町に潜入した私は人が結構な頻度で通る道のど真ん中にいた。人が通ると言っても1時間に10人ぐらいだけどね。とりあえず何をするわけでもなくボーッと道の真ん中で過ごしていると5人ぐらいの男達が一人の少女をつれて町の外に行くのが見えた。その男達につれられてる少女は7~8歳くらいに見えた、そしてその少女はまるで、全てに絶望しているかのようなそんな暗い表情だった。



匂うな~匂うぞぉ~プンプンと怪しい匂いがするなぁ


よし!あの男達と少女を追跡だ!






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