魔法の才能① 狼の丹田ってどこですか?
さて、まずは鍛えるにせよ普通の生き物は飯を食べなければならない。
しかし!
俺は戦う手段がない! 無謀に突っ込んでいっても踏み潰されて死ぬか、噛み潰されて死ぬか、角で突き刺されて死ぬかしかない!
しかし! しかし! 心配することなかれ。
俺には状態異常耐性があり、その中に飢餓耐性があるのだ!
まぁ、つまり先に攻撃方法を確立できるってわけよ!
とりあえず、さっき出てきた洞窟を自分の拠点にすることにした。
ここをキャンプ地とする!
まぁ、冗談はこのくらいにしてと······
まず、攻撃手段として一番使えそうなのは何か。手っ取り早そうなのが1つある。
それは、魔法だ。
俺には魔法の才能があり、さらにMPも無限なのだ。ちなみに俺は今狼の体だから、武術の才能はそこまで役に立たない。
というわけで、先ほど理解でどのようにすれば魔法が使えるか調べといた。
まず、魔法とは何か。
それは魔力を燃料に奇跡の力を行使したり、物理法則をねじ曲げ理を改編する力。
次に魔素とは何か、それは世界の欠片とも言えるし世界その物の意思とも言える。
世界とは地球だけではなく、この宇宙この次元
その物のことを言う。
まぁこんな難しい話をしてもしょうがない。
俺自身もそこまで良く分かってないからな。
魔素というのはまだ魔力になる前の状態。
簡単に説明すると魔素は小麦粉で、己の使おうとする意志が水や酵母。
これらが合わさることで魔力というパンの素ができる。
そして、その魔力にいろいろとイメージをのせることにより魔法が発動するわけだ。
魔力は専用の臓器などに溜め込むことができるが、俺にはそんな物などないからすぐに使わないとまた魔素に戻ってしまう。
とにかく、まず俺がすべきことは魔素を感じることからだ。
俺は洞窟の奥の方で伏せの姿勢をとり目をつぶり"気配の理"と"理解"を発動させた。
"魔法の才能"と"無限成長"はパッシブなので、すでに発動している。
ひとまず自分自身の体から出ているはずの魔素を感じようと深く集中する。
"理解"で得た知識によると、丹田といわれる部分で大半の人は魔素を感じとっているらしい······。
狼の丹田って······どこですか?
マジでわからん······まぁ、つべこべ言ってもしょうがないな。
頑張ろう!
それからどれくらいの時間が経っただろうか。
ふと、狼でいう両前足の付け根の間に温かい感覚があるのを感じた。
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素感知能力が上昇します》
うぉ!!
《経験値が一定に達しましたスキル"魔素感知"を獲得しました》
《"魔素感知"を"気配の理"に統合します》
っしゃー!! やったぞ!!
この調子で頑張ろう!!
とりあえず、次はこの魔素を動かそうとするところからだ!!
魔素を動かすのは魔素を感知するよりも時間がかかった。
なんというか、掌を開いたまま水を掬い上げようとするような感覚だ。
それでも諦めず俺はひたすら動かそうとした。
しばらくしてふと、魔素を掴んだような感覚があった。
その瞬間、俺は意識を一気にその感覚に集中させた。
動く······少しずつだけど。
動かせてる!
思わず気を抜きそうになったが慌てて集中し直す
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
《無限成長の効果により魔素干渉能力が上昇します》
こい! こい! こい! こい!
《経験値が一定に達しましたスキル"魔素操作"
を獲得しました》
《"魔素操作"を"魔法の才能"に統合します》
やっっったーーー!!
やっとスタートラインに立てた! これでやっと魔力を練ることができる!
これからは
ハッハッハッハッハ!
············寝るか
ぶっ通しでやったせいで変なテンションになってるな········。
とりあえず残りは明日だ!
頑張るぞ!!
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