俺は人間をやめるぞ!!
種族を決めるんだが······待てよ?
俺は人間になる前提だったが、別に人間じゃなくても良いのでは?
人間社会はちょっとめんどくさいから良いかもしれないな。
それに無限成長のあの文字化けも気になる。
······よし。
まぁ、とりあえず種族がどれだけあるか見てみるか!
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種族 ✕がついている種族は選択不可能です
ヒト族
ヒューマン(人間) エルフ✕ ドワーフ✕
竜人✕ 天翼族✕ etc...
··········································
························
············
······
アニマル種
犬 猫 鳥(カラス、雀、鳩、etc...) 鼠 etc...
··········································
························
············
······
魔物✕
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errorerrorerror··················
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魔物のとこだけ怖っ!
まぁ、そりゃそうか地球に魔物なんていないもんな。
それにしても、ヒト族は人間しか選べねぇじゃん、意味あるか?
となると、アニマル種から選ぶか!
理解を取った理由を考えてはいけない。
猫になって人間のペットになるのも良いな······ずっとゴロゴロできそうだし、まぁそしたらスキル取った意味なくなるんだけどな!
なんか格好いい動物が良いなぁ、鷲、ライオン、蛇、チーター、虎························そうだ狼!俺の好きな動物だし、群れで行動するから寂しくもない!
狼って格好いいだけじゃなくて美しいのもいるし、可愛いのもいるからな······よし俺は人間を辞めよう!
俺は人間をやめるぞ!神様ーーッ!!
これ以上はなんだかいけない気がするからやめよう。うん。
最終的なステータスはこうなった。
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名前:noname Lv.※※※
種族:狼
ステータス
スキル
理解 状態異常耐性 無限成長 武術の才能
魔法の才能 気術の才能 気配の理 高速演算
絶対記憶 効果範囲拡張
称号
────────────────────────────
よしとりあえずこれで良いな。神様、いつ戻ってくるんだろう。
······それから体感30分ぐらい。いや、もしかしたらそこまでたってないかもしれないが。
目の前の空間がまた陽炎のように揺らいで黒い穴?が空いた。
「やあやあ! 能力······スキルと種族は決まった? おや? 種族は人間じゃないんだね。狼······ね。まぁ、別に良いけど! スキルと種族も決まったみたいだし、そろそろ気になっているであろうステータス説明の時間だよ!」
どうやら、今まで気になっていたステータスの説明をしてくれるらしい。
(はい。ずっと気になってたんですけど、このステータスってどうやって決めるんですか?)
「それはね! 今から渡すステータスポイントを振り分けて決めるのさ!」
(ステータスポイント?)
「そうそうステータスポイント! ステータスにはHP、MP、SP、STR、DEF、AGI、DEXこの7種類があって、それぞれに好きなようにステータスポイントを振り分けて自分の能力を決めて欲しいんだ! ちょっと変だよね! とりあえずボクはここで待っとくけど、ゆっくりと決めて良いよ!」
(あの、そのステータスポイントって増やすことはできないんですか?)
「ステータスポイントを増やす? ······まぁできないことはないけど、増やす代わりに何かしらを代償にしなきゃいけないよ?」
(それでしたら、今から指定する記憶を消してステータスポイントを増やしてくれませんか?)
「別にボクはいいけど、記憶を消しちゃって本当に良いの?」
(はい! 転生するのに当たって結構いらない記憶とかあるので!)
「わかったよ、どんな記憶を消すの?」
(まずは狼になるので人間の性知識全般消してください! 男はだいたいこれで記憶力無駄にしてる気がするので! 他には人間関係に関する記憶も消してください! あ、でも雑学とか学校で習った知識の記憶は消さないでください!)
「わかったよ、じゃあ消すね。ほいっとな!」
神様が指を振るとだんだんと何の記憶を消したか思い出せなくなってきた。
「はい、消し終わったよ。記憶を消して得られたステータスポイントは······76だね。じゃあ今度こそじっくりと考えて決めなよ!」
(わかりました。何の記憶を消したのかもう覚えてないですけど、なんとなく自分がいらないと思った記憶を消したのはわかります。とりあえず少し考えます)
これは結構重要だぞ、慎重に決めないとな······
しばらく考え続けて思った。
あれ? これ別に攻撃とかに当たらなければ、防御いらなくね?
理解もあるし気配の理もあるから別に奇襲も受けない······と思う。
それなら別に攻撃を避ければ良いじゃん!
でも、さすがに体力は欲しいな。
となるとステータスは············
────────────────────────────
名前:noname
種族:狼
ステータス
HP 20/20 MP 20/20 SP 30/30
STR 30 DEF 6
AGI 50 DEX 20
スキル
理解 状態異常耐性 無限成長 武術の才能
魔法の才能 気術の才能 気配の理 高速演算
絶対記憶 効果範囲拡張
称号
────────────────────────────
まぁ、さすがに防御0は怖いから少しだけDEFに振っておいた。後はSTRとAGIに振ってどこかの漫画か小説かで、スピードが速すぎたらDEXがないと制御が難しいとか言ってたような気がするから、念のためDEXにも振っておいた。
(神様! 全部終わりました!)
「おおやっとか! ずいぶんと長く考えてたね! 後は転生するだけだよ心の準備はできてるかい?」
どうやらすぐに転生するようだ。
(はい! もう準備万端です!!)
「······あ、転生するついでにちょっとした仕事をして欲しいんだけど」
ん?
(仕事?)
「そうそう仕事! まぁ仕事と言っても別に何かをして欲しいって訳じゃないんだけどね!」
(そうなんですか?)
「そうそう君にはとりあえず、長く生きて欲しいんだ!」
(わかりました。それが仕事というんだったら頑張って長生きします!)
「ありがとう! 転生したらステータスを見てみなよ、仕事をしてくれる君にボクからのプレゼントをあげるから! さて、心の準備もできたようだしそろそろ君を転生させようか!」
(はい! 神様ありがとうございました! 転生したら長生きして見せます!!)
「じゃあ頑張って!!」
神様がそう言うと俺の周りが光り始めた。
「あ、そういえば性別とかは向こうでランダムで決まるから!」
(え? それってどうい············ッ)
俺が神様にどういう意味か聞こうとする直前に、一際大きな光を放ち目の前が暗転した。
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