第335話
「今回行くクエストは『制限クエスト:魔界調査と剣戦乱武』と言うクエストです。えーと、見ての通り俺と城東さんでは色々と差が大きく、このまま普通にゲームをプレイしてしまうとただの寄生プレイになってしまうので、そんな状況の為に用意されているこのクエストをやっていきたいと思います。」
「まぁ、簡単に言えば俺と奈落のキャラがクエスト中だけ、初期装備と初期パラメータに戻るクエストって考えてくれりゃあOKだ!あっ、勿論アイテムの持ち込みも無し!有るのは初期の防具と自身の肉体のみ、残りは全て現地調達!!どうだ、ワイルドなクエストだろう?」
〈出た!ゼクスタの人気トップ3に入るクエスト!!〉
〈これ面白いよなぁ!!〉
〈面白いけどこれやると止め時が分からなくなるww〉
〈俺、ストーリーよりもこのクエストの方が長くやってた!!〉
〈サバイバルクエ来たぁ!!!〉
『制限クエスト:魔界調査と剣戦乱武』は、ハンターズ組合に存在する隠し扉から入ることが出来る『
クエストの内容は、通常の『中層』や『上層』に比べて遥かに大きなフィールドエリア内を、最小限の装備を持って自由に探索し、そこにある道の素材を持ち帰るという内容。勿論、入り口近くから手に入るような素材よりも、エリアを進んだ先にある溶岩エリアや砂漠エリア、山岳エリア等、高難易度な場所から手に入るレア度のアイテムの方が評価されるらしい。
また、このクエストの面白い所は探索中、持ち込んだアイテムを使い切ってしまったり、使用している武器が弱いと感じた場合は、エリアに点在する『セーフティエリア』内で自由に追加アイテム・装備を作成することも出来る。
この、クエストに出発してからアイテムや装備を作成するって言うシステムが、狩りゲーマニアやサバイバル好きな人達にバシッとハマったみたいだな。俺も、結構斬新なシステムだと感じてるしな。
「それじゃあ、細かい説明はやりながらと言う事で、早速クエストに出発しましょう。」
「うぉー!!久しぶりの限クエだぜ!!」
ミランダさんからクエストを受け、背を向けている一番左側の階段にある隠し通路から少し進んで行くと、マングローブのような森林地帯へとエリアが移動し、初期装備に身を包んだ二人のキャラクターを俯瞰視点で映し出す。
「よっしゃ!!俺独自のルールに従ってここからは一人称でプレイしたいと思うが、奈落はどうするんだ?」
「そうですね、取り敢えずはいつも通りの三人称視点でやりたいと思います。そもそも、基本的な動作ですら未だに怪しいですからね。」
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