第120話 質問コーナー(募集無し)
午後10時
以外にも伸びた腹一さんとのコラボ配信の余韻を残したまま、今度は筆記さんと、コラボ配信を迎えた。
「やっぱり、小説とか書いていると行き詰ることってよくあるんですか?」
「時々・・・・・・・・恋愛描写とかミステリー系は行き詰まる・・・・・・・・・・・だから面白い!」
「そうなんですね。俺自身、ミステリー小説は読むんですけど、恋愛小説はあまり読まなかったんで、ちょっと気になりますね。それじゃあ、次は筆記さんから。」
「了。・・・・・前まで一人称が『私』だったけど・・・、そろそろ戻すの?・・・・・・・・『俺』も悪くないと思うけど・・・・。」
「?ああ、俺の一人称の話ですか?まぁ、そうですね。なんか、あの炎上以来、変に繕ってる事が、馬鹿みたいに感じてしまって。もう戻せないと思いますよ?」
「・・・・・それで良いと思う。・・・・・・・・・馬鹿なのは・・・・・碌に情報を確かめず・・・・・・・インターネット上で踊ってた奴等だと思うから。」
〈効いてる奴居るだろwwwwww〉
〈くぅーー毒舌!!〉
〈急に毒吐いてくるwwww〉
〈絵の癖に人間気取りで草〉
〈奈落は何で普通に会話が成り立ってるんだ?ww〉
〈俺、馬鹿です、ごめんなさい〉
〈そう言えば奈落、前まで私だったな〉
〈コメント欄に奈落居て草〉
〈『奈落、前まで私だったな』衝撃の事実www〉
〈消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ〉
筆記さんの発言でコメント欄が盛り上がっている中、筆記さんへの次の質問を考える。
今回、筆記さんとのコラボ配信テーマは『質問コーナー』と言うことになっていた。ただ、視聴者から質問を集める、普通の質問コーナーをしてしまうと、コメント欄や質問募集要項が荒れに荒れることは想像出来た為、視点を変え『お互いに質問し合う』配信へと趣旨変更した。
「それじゃあ、次の質問です。えーと、筆記さんが一日の中で大切にしている時間やルーティンのようなものはありますか?」
「それは・・・ある!・・・・起きた時と寝る時に必ずBLを読むこと!!これは外せない!・・・・・・リフレッシュ・・・・・・・最強!!」
何故か今までに見た事が無い程、力強い返答が返って来たが、趣味嗜好は人それぞれだからな。
「奈落はBL読む?・・・・・・GLとかは?・・・・・・読む?」
「いや、俺はあまり、その手の本は読まないですけど、唯一読んだことがあるのは『僕と俺のアルカディア』ぐらいですかね。」
「『僕俺』⁉・・・・・奈落・・・・流石・・・・・・・。」
「えっ?何が流石なんです?」
「・・・・・・・・ハード・・・・・・・・・・・・・・・。」
何故か口数が少なくなった筆記さんを放置しながら、配信は最後まで進み続けた。
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