再開しせば積もる話
門を潜れば、美しい花々に出迎えられ。見渡せば、各建物に散りばめられた金色が瞬いている。聳え立つ柱は
連れてきた弟子の
「挨拶までまだ時間があるから、色々見て回ってもいいそうよ。時間になったら鐘が鳴るから。そしたら、ここに集まって」
「わかりました! 宗主」
「はい。姉上」
「お! やっと見つけたぁ。 白のお兄さん♪」
鮮やかな朱色の外衣。瞬く金の冠、朱雀の羽根を模った衫を纏った男の姿が白噬明の目に映る。
「朱さん」
「お兄さん。久しぶり!」
というと無邪気な顔で笑う。
「お久しぶりです」
「広間にいなくてさ、お兄さんの弟子を見かけたから聞いたらさ。中庭に行くみたいって言ってたから」
「あぁ……私はああいう場所が少し苦手でして」
「そうなのか、じゃあ、このまま時間までここで俺の相手してよ」
「わかりました」
中庭の小さな
「ふふ。そんなことが?」
「そうなんだよ〜。それで──」
「おっと。挨拶の時間か……じゃあ、また後でな。お兄さん!」
「はい。また後で」
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