第七章

「頼君。私部活どこ行くか迷ってるんだけど」

「そんな迷うものなのか?てか懐は何かしたいもの無いの?」

「いや、特に」

「じゃあ俺が入ってる部活来いよ」

「そういえば、頼君何やってるか分かんなかったけど何やってるの?」

「ゲーム部」

「えっー」

「一応言っとくけど、女子部員いるからね。」

「じゃあ入ろうかな」

「じゃあ、これからよろしくな」

ゲーム部室

(モブA)「ようこそゲーム部へ!」

(モブB)「歓迎するでごさる」

えぇ…。私はデブ三人程度に絡まれていた。

「おい、懐なにやってんだ?」

「聞いてないでまずこの人達どうにかしてくれる?」

「うん。ちょと失礼。この子俺の彼女なんで」「えっ?」

ちょと、何言ってるの?私そんな…。

「あぁ!言ってみたかったんだよね!このセリフ!」

(モブB)「頼殿だけずるいでござるよ」

(モブA)「そうです。ちゃんと立場を弁えてください」

「ごめんごめん」

「はぁ…」

「ごめん何か怒った?」

「怒ってないよ」

「わぁ、怒ってらっしゃる」

そんなに顔に出ているのであろうか。

「ゲーム部って何するの?」

「大体、カードゲームか、ボードゲームだよ」

「あぁ。そっち系ね。こっち系だと思っちゃた」そう言って取り出したのはスマホだった。

「そっちの活動はあんまり無い。さて、懐、オセロやるか」

「なんで?」

「実力を図るためだ。」

「じゃあ、私本気で行っていいの?」

「あぁドンとこい」

三分後。

「負けた…だと?」

「あっさりと終わったね」

私は神の力も何も使わず頼君に勝った。普通に弱かった。

「この俺が、初心者に、負けた?これは夢だ。現実ではない!ほら、つねれば…。いたたた!」

「そういう事だよ。わかった?」

何故か、とても満足感が私の心の中に広がっていた。

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