第六章第始話
「も、モヤシそれ、」
「み、見ないで!」
「いやこれ…」
三十分前。
「降ってきたな…」
下校しようと思った瞬間雨が降ってきた。傘持ってきて無いしなー。
「あれ、頼君」
「モヤシ!いい所に!傘持ってるか?」
「うん」
「よし。一緒に帰ろうぜ」
「いいけど、かの…じゃなくて懐ちゃんは?」
おい、今彼女って言いそうになったな。
まぁいいか。
俺はも慣れてしまった。
「入学してすぐだから部活やってないだよ。」「あぁ。そういう事か」
「じゃ、帰るか」
「うん」
俺はモヤシと相合傘して帰っていた。何の言葉が生まれないこの時間が三十分続いた。
そして車が走ってきて水溜まりのある所を走った。当然水は飛び跳ねてしまう。
それがモヤシに-。
「…」
「大丈夫か?寒くないか?」
かかってしまった。今の季節は夏。梅雨でジメジメしているが、風邪を引いてしまいそうなくらい今日は涼しかった。
モヤシの白ティが、透けてしまいそれが見えてしまう。
「も、モヤシそれ、」
「み、見ないで!」
「いやこれ…」
ブラジャーだった。
胸のとかろにピンク色のブラジャーが透けて見えてしまっていたのだ。
そしてよく見れば胸に膨らみがあった。
俺は急いで、今着てるジャンバーをモヤシに着せ、急いで俺の家に帰った。
モヤシを風呂に入れさせ、俺は危なかった。
と思うと同時にこれから何と話し掛けていいのか分からなくなってしまった。
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