第五章第二話

昼休み。

「お前なんでこの学校にいるんですか」

「ちょと特別な力で」

わざわざ、これの為に神様の力を使ったのかよ。

「なぜ、俺と懐が付き合っていると言うデマを流したのですか」

「いやーつい」

いやーついじゃねえぞ。

「虎男君はなぜ懐に対して怖がってるのですか」「いや、だっ、だってよー」

まぁあの気迫で殴られたなら怖いよな。

「頼君。またこのイキリ野郎に殴られたら言ってね。私が成敗してやる」

可愛げに言っているがその懐からでるオーラは怖い。

「大丈夫だ。あれから虎男はなんと心を改め、人助けするようになった」

「人助け…?」

「あぁ。溺れかけてる小学生を誰よりも速く助けに行ったり、トラックに轢かれそうな猫を助けたりするなどの功績をあげている」

「なんか、頼君に感化されてない?」

「いや、されてない。自分で助けたいと思ったから。俺的には今までモヤシにしたことをバカみたいに思ったから」

そうすると懐が寄ってきて耳元で言った。

(一応言っとくけど、私何にもしてないからね)(まじ?俺お前がこう言う運命にしたのかと)

(いや、この子には何もやってないよ)

「何喋ってるの?」

「なにも」

「てめぇらよく人前でイチャイチャできるな」

「イチャイチャしてねぇし!」

俺の学校生活と恋愛生活はまだまだこれからだ。

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