mission3 潜入捜査での戦い

私はある程度今回取りに行く物の情報は手に入れた。ソレイユと交流するか。


着換え、合流場所に着くと、もうソレイユはいた。

「あっ、来た。」

「少し遅れました。」

「ああ、そうだね。」

「で、何か情報はありましたか?」

「うん。社長は、一日一回あの金庫を開けるって。」

「なるほど。その瞬間を狙う…と…」

「うん。そうしよう。」

だけれど、今日は私に見せるために開けている。明日にしようと提案した。しかし…

「けど、今日はもう開けています。明日にしましょう。」

「いや、今日は開けるよ。」

ソレイユは衝撃の言葉を発した。

「え?何故です?」

「あれは君に見せるため。社長は個人で一日一回見るんだよ。」

「そうなんですね。では今すぐにでも行きますか。」

「だね。」

私とソレイユは奪いに行った。そっと社長の後ろをついて行くようにして。しかし…

「さて、そこで何してるの?」

ばれていた。

「「っ…」」

「そりゃあね。こっちも警戒してるのよ。うわっ‼」

私はとっさに、睡眠薬を混ぜて、本来は回復の能力を持っている『粉氷の風』という技を放っていた。そして私は、ソレイユが寝てしまわないように、指示を出した。

「ソレイユ!口元の布を‼」

「あっ!うん!」

私達は口元を押さえて、眠っている社長をよそに、先へと進んだ。

「そういえばこの先もまだセキュリティあるけど、大丈夫?」

「はい。暗証番号を覚えているので。」

「凄いね。」

私達はセキュリティを突破して、『炎の欠片』を取った。

「さて、返しに行きましょう。」

「めっちゃとんとん拍子。」


依頼主の所へ行き、本部へと戻った。

「よくやった。」

「「は。」」

「そういえば、お互い、顔をよく知らないんだな。」

「「はい。」」

「では、仮面を外そう。」

「「?!…分かりました。」」

アルセーヌ様の提案により、私達二人は仮面を外した。

「……!」

彼の容姿は驚くほど美少年と言っても過言ではなかった。赤色のショートにオレンジ色の鮮やかな目。間違いなくモテているだろう。この人。

「君さ、モテるよね。」

私が思っていた事を、そのままソレイユは聞いてきた。

「はい。まあ。」

私はこの時まだ知らなかった。このソレイユの正体が、あの人だったなんて…



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る