第5話 ステータスと水魔法の扱い方

アルフが帰った後、カイナは魔法について考察していた。


(どうやらここでは魔法は軍で運用してるようだ。冒険者とかはいないのか?

それに、別に水魔法は支援以外にもできることあるはずだ。……あっ!)


「わすれてた!すてーたす!」


____________________

〈名前〉

カイナ・フォン・ヴァハトゥン (夕凪 海那)


〈精霊〉

No name [水生成]


〈能力〉

筋力 E 10/10

魔力 C 837/850

知力 A 1500/1500

体力 E 12/12


〈スキル〉

身体能力系

〘歩行〙

魔法能力系

〘魔力操作〙〘魔力放出〙〘水生成〙

その他

〘神からの優遇〙

____________________


(なるほど……とりあえず気になるのは…精霊に名前がつけれるのか。

じゃあ早速、水…ウォーター……ウォルテナ)


「せいれーさん!きみのなまえは、うぉるてな!」


この時カイナはステータスのNo nameの部分がウォルテナとなったのを確認した。


(んーと、多分筋力と体力がEなのはまだ子供だからだな。

知力Aなのは、前世での知識かな。

つか偏りすぎだろ)


「……まーどうでもいっか!みずまほーのれんしゅーしよっと!」


早速カイナは魔力を精霊に注ぐ。


(うーん、地球で水で攻撃力あると言えば、ウォータージェットかな。

あれって要は理科室の蛇口でしょ?

つまり必要なのは勢い良く水を放出させる方法だな。でも精霊を呼び出すのもイメージでできたからこれもできんじゃ?)


そうやって強くイメージしていたところ、


(おぉ!できたっぽい!

んー、でもこれなんて言うか、精霊じゃなくて、僕自身が動かしてる感じだなぁ)


そんな違和感を持って、ステータスを確認すると、スキルに〘水流操作(魔法水)〙

とあった。


(なるほど。つまり精霊が作った水は直接僕自身が操作できるんだな。

こういうことを知れるのもステータスの強いとこだな)


今度は直接水を操作するイメージをもって魔法を使って的に当てる。

そうするとさっきより速度がかなり速くなった。


(そういえば水流になにかの鉱石の粉を混ぜたら威力が上がるとか聞いたことあるな。

その辺の石とか鉄の粉で代用できるかな?

手軽そうなのは……砂かな?)


早速その辺の砂を掬ってそれを水に混ぜて水流にする。

分量は何度か試行錯誤した。

少なすぎて威力が出なかったり、逆に多すぎて砂が飛ばなかったりした。

何回も試行錯誤してやっと1番威力が高い分量をみつけて打ってみると的に穴が空いた。


(やば、殺傷力高いな。でもまだ強くできそうなんだよなぁ。例えばこの水流、別に一直線じゃなきゃ行けないわけじゃないし)


そう考えながらカイナはもう一度生成した水を、水流にして回転させ、それを円盤のように投げた。

今度は的が真っ二つになった。


(これいいな。粉を混ぜた水は強い。

覚えとこ。)


気づくと、魔力の値が850から150くらいに減っていた。その上体力はもうほぼなかった。


(これは体力と筋力を育てるのも必要かな。

あとせっかくなら魔力をもっと増やしたいな。

魔力トレーニングを一日中ずっとやってみるか)


▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂

シャイナです。

ちなみに精霊の名前、ウォルテナですが、

ウォーターと既存のものでないと言う意味のオルタナを混ぜて、いい感じにしたものです。

オルタナの理由ですが、違う世界の知識はカイナのいる世界(アステラ)にとって既存のものでは無いので、そこから取りました。

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