第3話 生まれた

海那がいつものように魔力トレーニングに励んでいたその時だった。


(眩し!何があったんだ!?)


ここで海那は大きな何かに持ち上げられた。


ジャキン!


海那はそんな音と共に海那はなにか大きな繋がりが消えたのを感じた。

それと同時に海那は自分の意思に反して、

泣き出してしまった。


いくら思考が高校生であろうと、

身体は赤子である。

当然、感情の制御もできない。


そのため、赤子と同じ理由で泣き、母の乳を欲するのだ。


ここで、海那は、泣き疲れて寝てしまった。

そして気がつくと、既視感のある空間にいた。


[久しぶりだね]


「はい。そうですね。お久しぶりです。

ところで僕は何故ここに呼び出されたのでしょうか」


[んっとねぇ……君に言語能力をあげるためだよ。

アステラって地球の何十倍とかのレベルで言語があるからね。

これを全部使えるようにしてあげるよ]


「ありがとうございます。

でもほんとにいいんですか?」


[いいよいいよ。

君には世界に変革を起こしてもらうんだからね。

ひとつの言語共同体の中で生きているべきじゃないんだ]


「そうなのですか。ところで、どんな言語があるんですか?」


[そうだねぇ。多分言っても分からないのが多いからなぁ。

まぁ、例えば古代精霊語とか、自然語とか?

あっ、自然語っていうのはいわゆるエルフ語だよ]


「エルフとかっているんですね」


[もちろん!他にはドワーフとかケット・シーとかもいるよ]


(マジでファンタジーな世界だなぁ)


[…………さて、そろそろお別れの時間だよ。

もしかしたらまたここに呼ぶかもね。

それじゃまたね]






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