魔法使いなネズミ

 後1レベで進化のところまできた。


 洞窟をまっすぐ進んでいるとやはりというかなんというか腐ったネズミが襲いかかってきて、倒したというか倒れたというか、死んでいった。そして気づいたら進化の一個前まできていた。


 進化でゲットした魔法を使ってみたいんだけど、腐ったネズミは見かけるとすぐ死んでしまうから全然試せないでいる。魔法については、スキルを覚えた時、頭が使い方を理解していたのでいつでも使える。でも、どうせなら敵相手に使いたいなと相手を探しているところだ。


 まっすぐ進んでいると急に広いところに出た。


 今までずっと一本道だったのに急に開けた場所に出たので疑問に思ってあたりを見渡す。すると、奥の方に少し大きな、腐ったネズミを大きくしたようなやつが立っていた。


 僕は魔法を使う好機とみて魔法を構築する。スキルによって増えた魔力でギリギリ使える魔法を放つ


 "ファイアースピアー"


 放たれた炎の槍は目の前の魔物を焼き尽くし、そのまま一直線に飛んでいく。飛んでいった炎の槍によって、一直線状にいる魔物たちの全てが焼き払われていく。生まれたばかりのダンジョンであるため、まだ一直線でありボス部屋の前に扉がなかったためこのダンジョンの魔物の全てが死んだ。


 うわっ、つよ!それにかっこいい!この魔法を使ってあたりだったね!


『レベルが上がりました』

『レベル上限に達したため進化します』


 よし!進化だ!絶対に退化はしないでね!


『余った経験値を進化後に見送ります』


 アナウンスを聞きながら意識は薄れていった。




 今日、生まれたばかりの腐ったネズミを中に取り込む形で生まれたダンジョンは、その取り込んだネズミによって瞬く間に消えてった。



・・・・・・・・・・・・・・・・


種族:レッサービッグアンデットラット3/3

Lv:4/5

固有スキル:<ランダム進化(退化)><憧れの勇気><1/3進化><必要経験値半減>

魔法スキル:<炎魔法・上new>

パッシブスキル:<強靭><頑強><魔力量増大・極new>

種族スキル:<アンデッドアイ>


・・・・・・・・・・・・・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る