最果ての教会にて
第8話 運命の出会い
ここは最果ての森にある小さな教会
「では神父様で森の見回りに行って参ります」
「ああ…頼むよ…気をつけて行くのだぞ」
まだあどけなさが残る少年の名はリンデロイという
彼の日課は森の見回り
弓矢を手に森に異変がないか今日も森の中を慣れた様子で歩き回る
病気や怪我をしている動物が居ないかいつも気にかけていた
そんな彼の周りには自然と動物達が集まってくる
「おや?どうしたんだい?何かあったのか?」
小鳥がリンデロイにこっちに来てほしい様子を見せた
何か異変があったのだと悟ったリンデロイは小鳥に導かれて森の奥へと急いだ
「えっ!なんだこの巨大なドラゴンは…」
リンデロイが見つけたのはミネルヴァ達だった
リンデロイの存在に気づいたミネルヴァは子供達を守るような体制をとった
不意に赤子であるリヴァルトとミュレイアが泣き出した
「赤ん坊?!その子達を守っているのか?心配しないで…襲うつもりは無いよ安心して」
リンデロイはミネルヴァの側に近寄ると怪我が無いか入念に調べた
「やっぱり怪我をしてるんだね…かなり酷いな…よし…じっとしてね」
そう言うとリンデロイは回復呪文をドラゴンへかけた
『ありがとう…貴方は敵では無いようね…』
「僕の魔法じゃ何回かかけないと傷が全開しないけど神父様なら何とかなるかも…少し待ってて…助けを呼んでくるから」
そう言うとリンデロイは神父様を呼びに教会へと戻った
「神父様!大変です…森の奥に怪我をしたドラゴンが赤ん坊と子供を守るようにして倒れてました。僕の魔法では回復するのに時間がかかります…一緒に来て下さい!」
「分かった…急がないといけないようだね…そこへ案内しておくれ」
こうして荷車を押しながらリンデロイと神父はミネルヴァ達の元へと急いだ
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