第4話 静寂から地獄へ
今日も何事も無く終わるか…
ロヴェルトは想いに耽っていた。
静かな夜だった…そう静かすぎるのだった
先ほどまで聞こえていた虫の声もぴたりと止んでいた
なんだこの感じ…何やら胸騒ぎがする…
何やら不安を感じたロヴェルトはミネルヴァの元へ向かった
「子供達の様子はどうだ?」
部屋に入るや否やロヴェルトはミネルヴァにそう尋ねた
「ロヴェルト…子供達はさっき眠りについたわ」
ミネルヴァの傍に息子と娘が寝息を立てていた
よく見るとベッドの脇にはディオンとその従姉妹のエルフィナも眠っていた
「おやおや…可愛い護衛も一緒だったのか」
すやすやと眠る子供達にこのままこの幸せな時間が長く続く事を祈らずにはいられなかった
しかしその願いは儚くも崩れ去ろうとしていた
静寂を打ち消すように何処からとも無く壁を破壊するような音が鳴り響いた
鈍い音と共に不気味な叫び声が聞こえた
「フタゴノオウジトオウジョヲサガセ!ジャマスルヤツハコロセ!」
その直後あちらこちらから悲鳴が沸き起こった
魔物の群れが城に攻め込んで来たのだ
瞬く間にあたりは地獄絵図と化すのだった
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