第3話 難攻不落の城

エアウィング王国


背中に翼の生えた種族バードニール族の王国である


周りを城壁のような山に囲まれた土地にあった


時折他の国からの商人が出入りしているので城下町は意外と栄えていた




双子の王子と王女が誕生日した事により更に城下は賑わって連日お祭り騒ぎになっていた



ただ1人だけ前国王は何やら胸騒ぎを覚えていた



前国王は騎士団長の父であるラディエスと共に城下町に移り住んでいた


「どうなさったのじゃ…うかぬ顔をしておられますぞ…」


「ラディエスよ…儂は何やら胸騒ぎがするのじゃ…このまま何も起こらなければ良いのだが…」



「伝説の双子の王子と王女が産まれた事で魔物達が黙っている訳が無いと思っておられるのじゃな?」


「そうじゃ…日に日に邪悪な気配が強くなっているのが感じられるのじゃ…恐らく魔王の封印が解かれようとしておる…」



「!!」



「考えたくは無いが近いうちに魔物達が攻め込んで来るのでは無いか…魔王にとっては伝説の双子の王子と王女の存在は脅威である筈じゃからな…」



「ここは難攻不落と謳われたエアウィング城…そう簡単には攻め落とされる事は無いとおもうがのう…」



「それならば良いのだが…」



前国王の不安は的中する事になるのはまだ誰も想像出来ずにいた

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