第2話 幼き騎士の誕生
ある日…城では騎士の称号を与える儀式が執り行われていた
新しく騎士の称号を得たのはまだ5歳のディオンだった
ディオンの父は城の騎士団長を務めるラドルファであった
物心がつく前から父からの英才教育を受けて育っていた
故に幼いとはいえ実力は下手な大人より数段上だったのだ
「ここに新たな騎士が誕生した…ディオンよ…お前は誰が為にその剣を振るうか?」
父である騎士団長にそう問いかけられたディオンはこう答えた
「僕は王女様を守る為にこの剣を振いたいと思います」
それを聞いた騎士団長ラドルファは更に問いかけた
「ではお前は王女様を護衛する騎士になりたいと申すのだな?」
そう問いかけられたディオンは静かに頷いた
「そうか…それならば王子には別の護衛が必要になるのか?」
その言葉を聞いたディオンは慌てた様子でこう発言した
「もちろん王子様の護衛も僕がします!安心してください!」
それを聞いた騎士団長ラドルファは驚きつつも頼もしく成長した我が子を誇らしく思うのだった
ただ王子の護衛が王女のついでのように聞こえたのは否めなかったのだが…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます