流され陰キャOL 思い出す
思い出してきた……
あの後帰ろうとしたら……
「お疲れー!!」
振り向くと直樹が手を上げて駆け寄ってきたのだ。
「じゃ行こっか?」
「え!? い、行くってどこに!?」
「え? 打ち上げっしょ?」
引っ張って行かれるままにメンバー達と合流した。
ブーメランパンツは嘘みたいにきっちりした身なりになっていて驚いた。
「なになに? 誰それ? 彼女?」
「そこで拾ってきた」
直樹はそう言って後ろから私の両肩に手を置いた。
「ど、ども……」
(いやいやいや……何挨拶してんの? 私!! )
そうして連れて行かれた打ち上げはすこぶる楽しかった……
皆やさしくて、気を使ってくれて、気が付いたら会社の愚痴や積年の感情をぶちまけていた。
直樹はそれを聞いて泣くほど笑って、私の背中をバシバシ叩いていた。
調子に乗ってしこたまお酒を飲んで……
そこから先の記憶がない……
ヤバい……消えたい……
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