4月6日
萩に到着しました。
朝は空がどんよりとしていて雨の降りそうな灰色の雲が流れていたのですけれど、昼頃には雲がだんだん消えていき、お日様が姿を見せてくれました。
私は歴史に詳しくありませんが、吉田松陰や高杉晋作、木戸孝允といった名前は覚えています。
詳しく何をした人なのかというのは、学校で習ったのでしょうが、まるで覚えていません。あなたは歴史に詳しい人ですから良くわかるのでしょうけれどね。
私は、わからないなりに歩いて回りました。
城下町には江戸時代の家屋が残されていて、風情がありました。
お店もたくさんありますね。萩焼きのお店に入ってみました。
陶器というものは、少し重いものだと思っていたのですが、萩焼は軽くて、色合いも素朴。お値段ははりますが一つ欲しいと思いました。
でも、私もあなたもよく物を落としてしまいますから、きっとすぐに割ってしまうと思って諦めました。
城下町から少し外れると大きな木造の建物が見えました。どうも昔の学校のように見えます。
近くに行ってみると明倫学舎と書かれた看板が見えました。
中は幕末の萩、その一連の歴史を学べる資料館のようになっていました。
城下町に行く前にここに寄るのが良かったですね。ここで知識をつけていけば誰でも観光を楽しめるわけですね。良く考えられています。
真逆のことをしている私は何をしているのやらと思いました。
でも、私でも萩という町の歴史を知ることができましたよ。
お手紙はこれでお終いになると思います。体調不良になって予定が押してしまいましたから。
この手紙が届く頃には東京に戻れると思います。
久しぶりにあなたに会えることを楽しみにしていますね。
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