【短編】好きなんだけど…どうしよう
奏流こころ
前編
山奥にある珍しい学校に私は通っている。
学校の近くには寮があり、そこで暮らしている。
校則はゆるゆるで、服装髪型は自由。
服装に関して注意事項として、普段着としてのジャージは認められていない。
学力は平均より上。
偏差値の高い大学に合格する生徒が数人出ているからであろう。
プールとスキー授業はない為、運動の苦手な私にとって魅力的に見えた。
指定の制服はあるが、ほとんどの人は私服。
私は月1で体育のない曜日限定で、着物で登校する。
袴姿でカッコ良く決めている。
その日だけは目立つが友達からは好評である。
その他に理由はある。
その理由が1番の決め手である。
放課後の屋上で待つ人の為なのだ。
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