224話・楽しい話し合い

絢ちゃんと唯ちゃんで旅させたい。

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 お父様たちがこちらの世界に来てから2日間お父様たちは数度地球の方へ帰っている、その度にキリィーから嫌な顔をされるせいで安定したポータルを作る羽目になった。


「さて、今日は絢が法王国にアポを取ってくれた日なんだが……、どの子を連れて行こうかな……」


 お兄様は私が渡した人員リストを見ているが、あまりいい人材を選べていないようだった。


「私がついていきましょうか?」


「いや、絢には山積みの仕事が残っているだろ、お父様やヤミリシアくんあの子がいるとはいえ、簡単には終わらないだろう?」


「それもそうですね……出は唯はどうですか?

 あの子は私が近づかなければ割とまともだと聞いています、後護衛としても優秀ですよ」


「いや、アレは僕と相性が悪い……」


「じゃあお兄様の護衛としてつけておきますね」


「え……話聞いてる?」


「はい、あと、あの国まではどこから行っても最短で30分はかかるのであまりに決まらないようなら私の方で決めておきますね」


「わかった、できるだけ早く決めるよ」


「『できるだけ早く』ではなくあと1時間程でお願いします」


 ……、そのまま1時間が経ち、結局お兄様は唯を含めて3人を連れていくことに決めていた、まあ、3人もいれば護衛としてもお兄様の補助としても十分のはずです。


 そのままお兄様を見送り、私はお父様の元へと向かう……、とその前に、唯には「くれぐれもお兄様とは仲良くね」と伝えておいた。


「お待たせしましたお父様、早速ですが、私が立てたこの商会はどうですか?」


 するとお父様は少し考える……、そう、……考える……いや、長いですね。


「そうだな……この商会、商材開発が弱くないか?」


「そうですか?」


「今は作成が開発を兼任している状況だろう、そこで開発を分けて開発、仕入れ、作成、販売の4つに分ければどうだ?」


「そうですね……、人員調整しましょう」


 そういった会話を続けながら黙々とたまった書類を処理していく、ちなみに、ヤミリシアは一昨日からずっとキリィーに生えたキノコを処理し続けていているが最近はキリィーが溶けている気がする……気の性だろうか……いや、気のせいだろう。

 唯たちの方は大丈夫だろうか……

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大丈夫さ、だって唯がいるんだから。

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